「どうして分かってくれないの?」女子ゴルファーによる女子ゴルファーのためのクラブお悩み体験記
レディスモデル選択への壁、それは軽すぎる純正シャフト
今回私が気になったのは、ミーリングもそうだが、シャフトのラインアップ。これまでレディスモデルの使用をためらっていた大きな理由が、純正シャフトにあるからだ。何せ選択肢が少なく、ハマるものに出合えないケースが多い。特に軽いものが多く、ある程度振れるようになってくると、レディスモデルの純正だと物足りなくなってくるのだった。 私の現在のエースドライバーは、今では名器とも呼ばれる初代「M2」のメンズモデル(ロフト12度設定)。8年前に新品で購入して以来、長年苦楽を共にしてきた(苦の方が多い)。シャフトは大学時代に先輩から譲り受けた「M4 ドライバー」の純正シャフト「FUBUKI TM5」のフレックスR(約50g)。「軽いよりはいいかな」と、自分に最適かは分からず使い続けている。 今回の「B-LD」シリーズは、2種類の選択肢があった。一つは、藤倉コンポジットと共同開発した「スピーダー NX BS40LDw」。硬さはL(38g)とA(41g)で中調子。もう一つは、三菱ケミカルと共同開発した特注専用「ディアマナ BS50LD II」。硬さはAのみで重さは50gと少し重め。さらに中元調子なので、しっかり振れそうなモデルだ。早速、スピーダーとディアマナそれぞれのAフレックスを打ち比べてみた。
練習場に場所を移して、球を打ちながらヘッドとシャフトのマッチングを探っていった。こんな機会は初めてなのでワクワク。 はじめに「B-LD」を試打。純正の「スピーダー」(A)で打ったところ、軽すぎたのかインパクトがバラバラ。時にテンプラも出てしまった。続いて「ディアマナ」(A)。振っていてしっかり感があり、こちらはタイミングが合っていた。普段よりも高弾道でミスヒットでも曲がりにくい印象。平均飛距離が出ていたので驚いた。 さらに「B3 MAX」と「B3 MAX D」を試打。どちらも純正シャフト「VANQUISH BS40 for MAX」の硬さSR(約46g)を試したが、残念ながらどちらもクラブに引っ張られて気持ちよく振り切ることはできなかった。「ディアマナ」装着のレディスモデルと比べてもクラブ全体が約14g重く、シャフトも約1.25インチ長くなったことで、”振り重く”感じられて、タイミングが合わず球が散ってしまったようだ。 今回私がハマったのは、「B-LD」に「ディアマナ」を装着した組み合わせ。レディスモデルでも自分に合うスペックがあると分かって、満足感の高い試打体験だった。