鹿島でまた”ドタバタ”?!岩政新監督が今日初陣もコーチ組閣が間に合わない
鹿島アントラーズの岩政大樹新監督(40)が13日、初采配を振るう14日のアビスパ福岡戦(県立カシマサッカースタジアム)へ向けてオンラインでメディアに対応した。レネ・ヴァイラー前監督(48)の電撃解任に伴い、コーチから昇格する形で就任したのが8日。人選を一任されていた組閣が間に合わず、コーチとフィジカルコーチが不在のまま臨む初陣へ、監督代行として5試合を戦った開幕直後と同じ体制で乗り切ると力を込めた。
「タイミング的にはすごく難しい」
緊張と興奮とが交錯する福岡との初陣へ向けて、前日に設けられたオンライン対応。組閣の進ちょく状況を問われた岩政新監督は、まだ終えていないと明かした。 「明日は現状のままですね。最初に一緒にやったメンバーで、という感じです」 サンフレッチェ広島に0-2で敗れ、直近のリーグ戦5試合で3分け2敗と失速してから一夜明けた7日に、就任1年目のヴァイラー前監督が電撃解任。ドラガン・ムルジャコーチ、マヌエル・クレクラーフィジカルコーチとの契約も同時に解除された。 今シーズンから古巣・鹿島へ9年ぶりに復帰し、コーチとしてヴァイラー前監督を支えていた岩政氏の新監督就任が発表されたのが翌8日。つまり現状ではヴァイラー体制で2人いたコーチ、そしてフィジカルコーチが不在となっている。 後任のコーチングスタッフの人選について、鹿島の吉岡宗重フットボールダイレクターは「岩政監督がやりやすい環境を整える必要がある」という理由で新指揮官に一任した。9日にオンライン形式で行われた就任会見で、岩政監督はこう語っていた。 「スタッフに関しては陣容が足りないので、当然ですけどリクエストというか、ここは任せていただけているので、早急に呼んでいる人物もいます。来年も続投させてもらえることがあれば、こういう人物がほしいということもすでに伝えました」 会見後に自身のツイッター(@_PITCHLEVEL)を更新した岩政監督は、自身を支えるコーチングスタッフの顔ぶれについて、さらに具体的に言及している。 「おそらくこれまでの組閣とはだいぶ違うものとなります。私はコーチングスタッフは多様な人材を集めるべきだと考えています。私に足りない経験や視点を補ってくれる人たち。そして、私に『それは違うんじゃないか』と言える人たち。学び合える集団に」 もっとも、就任会見でもツイッターでも、岩政監督はコーチングスタッフの組閣に関して「段階を追って補充していきます」と断りを入れている。 自身をして「まさかこれほど早くとは」と驚かせた監督就任。心のなかで「いつか鹿島で一緒に」と考えてきた人物も、いま現在は別の仕事に就いている。おそらく初陣までに組閣は間に合わないと見越していたからこそ、岩政監督は福岡戦前日の取材対応で「タイミング的にはすごく難しい」と言い、こう続けた。