【テスト&全情報】絶大なる人気を誇るM5 新型「BMW M5」の全て M4かM5か 貴方ならどちらを選ぶ?伝統的な純粋主義者なら・・・
装備:新型M5にはバケットシートは装備されていない
「M5」のインテリアはエクステリアほど無骨ではなく、快適なスポーツシートが標準装備され、「5シリーズ」でおなじみのテクノロジーが数多く採用されている。しかし、「M5」には「M4」でおなじみのバケットシートは装備されていない。やはり、高級車クラスでは快適性が最優先されるのだ。
快適性はスペースにも関係する。「M」バージョンは「5シリーズ」にふさわしい広々とした空間を提供している。5人の乗員には十分なスペースがあり、トランクにも多くの荷物を収納できる。もちろん、従来のエンジン車よりもスペースは少なくなる。プラグインハイブリッド技術とバッテリーを搭載する必要があるからだ。それでも、「M5」のトランクルームには466リットルの荷物を収納できるようになっている。 ちなみに、スルーロード機能により、長尺物も車内に収納できる。さらに、ステアリングホイールやiDriveコントローラーのM5ロゴなど、「M5」を際立たせる小さな要素が数多くある。今回の試乗車のアダプティブアンビエントライティングはMカラーに設定されていた。もちろん、異なる設定も可能だ。
Mパフォーマンスパーツでさらにカーボンを追加
新型「M5」にもMパフォーマンスパーツが用意されている。そして、それは何よりも、カーボンをさらに追加することを意味する。リヤディフューザー、フロントインサート、サイドシルアタッチメント、カーボンとチタニウム製のミラーキャップ、テールパイプトリムなどが用意されている。
テストドライブ:プロトタイプのファーストドライブは衝撃的だった!
我々はカモフラージュを施した「BMW M5」でザルツブルクリングサーキットを走った。すべてを「スポーツプラス」に設定し、出発。4.4リッターV8エンジンはすぐに回転数を上げ、7,000回転で咆哮を響かせる。時折、この人工的なEサウンドがV8ビートと混ざり合い、その後、一息ついてから、最大1,000Nmのパワーで再び加速する。
ディスプレイには、小ぶりのブーストバーがせわしなく前後に動いているのが見える。競合他社の電動モーターが顕著に作動しているのとは異なり、電気ブーストの気配は感じられない。「M5」ではいつもと同じように感じられる。回転数が上がり、狂気じみているが、すべてが一段と強烈だ。 しかし、驚異的な走行性能だけが印象的なわけではない。ハンドリングもまた抜群だ。2.4トンもある車を運転しているとは思えないほどで、1.9トン以下であるかのように感じられる。サスペンションと全輪駆動は非常にうまく機能している。4WDでは、オーバーステアがわずかに発生する非常にニュートラルな状態だ。4WDスポーツでは、オーバーステアがさらに多く発生する。このトルクベクタリングは、ドライバーを不安にさせるのではなく、スムーズなプロセスだ。素晴らしい!
結論
新型「BMW M5」は、よりワイドでたくましく見えるようになった。さらに、V8エンジンとハイブリッド技術の組み合わせにより、十分なパワーが得られる。ファンはきっと気に入るだろう。
Guido Naumann and Sebastian Friemel