新NISA、相場がめちゃくちゃ下がっても「喜べる」秘密とは?「オルカン一択」にしない利点を元ファンドマネジャーがそっと解説
相場の乱高下が続きます。 「あー、月給4ヶ月分無くなるなら使っちゃった方がよかったな」と思ってるあなた。相場が下がったときこそ「やることがある」のはご存じですか? 私は±20%程度の株価変動ならばおおむね動じずに暮らせています。その心の平安の源泉である、アセットアロケーションに基づくリバランスを前提とした運用をお伝えしましょう。 【元ファンドマネジャーが指摘「新NISAでやらねばならなかったこと」】#6
仮に市場に乱高下が起きても「驚くほど心が静かに過ごせる」最強の秘訣とは
こんにちは、元機関投資家・ファンドマネジャー、現在は文筆業兼個人投資家の澤田です。資産運用は順調ですか? 今回は「資産運用の5ステップ」の「4・コアサテライト戦略とアクティブ・パッシブ」についてお話しします。よろしくお願いします。 【資産運用の5ステップ】 1・資産運用の公式 家計の損益計算書とバランスシート 2・ライフプランとキャッシュフロー表 3・アセットアロケーション 4・コアサテライト戦略とアクティブ・パッシブ 5・実践(元機関投資家の資産運用) 前回は長期アセットアロケーション(AA)の重要性についてご説明しました。資産運用は長期に渡るものであるため、悩んだときに帰るべき場所が必要です。それが長期AAである、というお話でした。簡単な例を挙げて長期AAにたどりつく方法をご説明しましたが、今回はその後のメンテナンスについてご説明しますね。 一旦長期AAにたどりついた後は、基本的にその資産配分を維持できるように運用します。これを「リバランス」と呼びます。決して難しくはありません。市場の変動を利用して、配分が維持されるようにするだけです。 「老後2000万円問題」が話題になりました。長寿自体喜ばしいことですが、国の年金制度だけでは老後の資金が不足するので自助努力が必要だ、そのために現役世代から資産運用に税制メリットを与える、それが新NISAだ、といった流れだったと記憶しています。