中日を構想外となった中島宏之を獲得する球団は? 球界OBが指摘する「球団名」「現役続行の条件」
中日のベテラン、中島宏之の去就が注目されている。 今季から中日に在籍。右の代打として期待され、開幕1軍入りしたものの、4月13日の阪神戦で右手首に死球を受けて「右第5中手骨骨膜損傷」で抹消。再昇格後も状態は上がらず、1軍15試合で13打数無安打に終わり、リーグ5位に低迷するチームでは若返りを図っている最中とあって、来季の戦力構想からは外れていることが報じられた。 【動画】中日の”4番”が渾身の一発!中田翔が開幕戦で放った豪快弾を見る 通算1928安打と積み重ねた記録もあり、現役続行を希望しているともされる中、中島の去就に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は9月17日に自身のYouTubeチャンネルに「【戦力外通告】中日の中島宏之が来季戦力構想外に!!「現役続行の選択をしたのは…」獲得に動く球団はあるのか!?」と題した動画を更新。中島の去就について独自の見解を語っている。 まず今季の中島の打撃に関しては「ケガの影響もあってか、キレがなかったな。速いボールに差し込まれる機会もあって」と話した高木氏。持ち味である力強い打撃が見られなかったとした。 さらに現役続行の条件としては「自分を作り直せる根気があるか」として、「(2000本安打を)絶対成し遂げてやるという気持ちがあれば、もう1回身体を作り直して、30代後半のスイングができるようになるとチャンスがあるかもね」とコメント。 またキャリアをスタートさせた西武復帰に関しては「それはわからんな、難しいな」とした上で、すでにベテランの栗山巧、中村剛也の2人が現役続行という報道もあることで「3人ベンチに40代いたら、どうなんだという話だよね」と編成上の問題も出てくるとした。 一方で獲得の可能性についても言及。「ただナカジが、すごく若い選手に人気もあるし。そういう意味では将来の指導者という意味で獲得しといて、幹部候補生にして教育していくとか」と西武においては先を見据えての獲得も考えられるとした。 ただいずれにせよ、来季は43歳シーズンとなることなども受け、西武以外の球団が獲得に動くことは考えにくいとの見解も示した。 中島は00年にドラフト5位で西武に入団。西武時代の09年に最多安打、08、09年に最高出塁率を記録するなど走攻守に優れた選手として地位を築いた。メジャーにも挑戦し、帰国後はオリックス、巨人、中日と渡り歩いた。 高木氏も「ナカジが(現役を)続けられるんだったら、続けてほしいな」と後輩の選択を後押しする姿勢も示した。 球界を代表するスラッガーの去就は今後も注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]