宇宙飛行士・油井亀美也さんのトークイベント(全文4/完・質疑応答)
宇宙から地球を見て、どんなことを感じたのか?
樋江井:できれば、質問は短めにお願いします。そしたら2人いけます。 油井:はい。すいません。 樋江井:長かったら1人だけになってしまいますから。 油井:じゃあ、この赤ちゃんを連れたお母さん。娘さんですか。 女性:違うんです。 油井:別なんですか。じゃあこの2人。すいません。 〇〇:いろんな宇宙飛行士が行って、宇宙から地球を見てきたと思うんですけど、油井さんはどういうふうに宇宙から地球を見て、どんなことを感じたのかっていうのと、私たちが宇宙に行って、で、宇宙から地球を見たらどんなことを感じてほしいかっていうのを教えてください。 油井:どうも質問、ありがとうございます。とてもいい質問で、私がやっぱり宇宙から見て思ったのは、地球にいるときは、地球ってすごく大きくて、母なる大地で何をしても許してくれそうなその安心感があったんですけども、宇宙に行って、90分で1周してしまう、その距離感っていうのと、あとは水平線を見たときに、青い大気があってきれいなんですけどその青い大気の層が非常に薄くて、で、その下のほうに雲が見えて、そのさらに下のほうにしか人は住めないっていうのを考えると、空気ってむちゃくちゃ少ないなと。 で、そういう中で、実は、氷河を撮ろうと思って、なんだ、あそこはチベットかな。チベット高原の氷河を撮ろうと思って撮ろうとしたら、ほとんど氷河がなくて、これも地球温暖化の原因の結果なのかなと思って。そういうところを考えると、やっぱり地球は小さくて、壊れやすいもんなんだなっていうのを非常に感じて。で、やっぱり人間がなんとかみんなで協力をして、地球を守っていかなきゃいけないんだよなっていうところは感じました。 でも、人間はやっぱりすごい力を持っていて、宇宙ステーションを造って宇宙に人間を送り込んで、リサイクルをして、水や空気をリサイクルして過ごしてるわけで、そういう技術を使えば、やっぱりみんなが我慢せずに、こういう生活を送りながらも地球を守っていけるんじゃないかと思ったんで、私はそういうところに可能性を感じて、これからも宇宙開発、どんどん頑張っていこうと思いましたけど。 たぶん宇宙から見たらすごいきれいですから、まず。私がいろんな方に期待してるのは、理系の人だけじゃなくて、文系であるとか、芸術家の方々に行って、その感動を多くの人に伝えてほしいなと思ってます。すいません、お名前は? 〇〇:〇〇〇〇です。 油井:〇〇さん。〇〇〇〇さん? 〇〇さん。〇〇さんも頑張って。文系なのかな? 理系なのかな? 理系。だったらもう、宇宙飛行士にぜひなっていただいて、宇宙から見て、その感動っていうのを数式じゃなくて、言葉でしっかり伝えてあげてください。どうもありがとう、質問。じゃあ握手を。すいません。 樋江井:それでは残り1人です。