【MLB】タイガースが前田健太をブルペンに配置転換 今季16先発で防御率7.26 直近8先発はチーム全敗
タイガースはオールスター・ブレイクを利用して先発ローテーションを再編成することになった。日本時間7月12日、A・J・ヒンチ監督は不振が続く前田健太について「彼は当面のあいだ、ブルペンに回ることになる。彼に取り組んでもらいたい調整があり、彼はどんなアイデアにもオープンだ」とコメント。2年2400万ドルで加入しながらも今季ここまで期待に応えられていない前田をブルペンに配置転換することを明らかにした。前田は予定通りにいけば、前半戦の最終戦、古巣ドジャースを相手に先発するはずだったが、タイガースはブルペンデーで試合に臨むようだ。 現在36歳の前田は今季ここまで16試合に先発して65回2/3を投げ、2勝5敗、防御率7.26、50奪三振、被打率.305、WHIP1.58という成績。なかなか球速が上がらず、めった打ちを食らっており、被OPS.906は60イニング以上を投げている投手のなかでメジャーワーストの数字である。日本時間5月25日のブルージェイズ戦で今季2勝目を挙げたが、それ以降の8先発でチームは全敗。その期間中で防御率も5.80から7.26まで悪化しており、ブルペンに配置転換するというチームの決断は致し方ないものと言える。 ブルペンに回ることが決まり、前半戦の最終戦で古巣ドジャースを相手に先発する可能性は消滅。4日間のオールスター・ブレイクに突入する前の最後の試合ということで、タイガースはブルペンを総動員するブルペンデーで試合に臨むつもりのようだ。タイガースが先発5番手を必要とするのは後半戦の5試合目、日本時間7月24日のガーディアンズ戦。ヒンチ監督ら首脳陣は、この日までに先発ローテーションの再編成プランを練り直すことになる。 ケーシー・マイズが戦列を離れているため、タイガースは現在、タリック・スクーバル、リース・オルソン、ジャック・フラハティ、前田、ケイダー・モンテロの5人で先発ローテーションを形成。前田の代役は若手右腕のマット・マニングが最有力候補だが、今季5先発で0勝1敗、防御率4.88、マイナーAAA級でも11試合(うち10先発)で2勝4敗、防御率5.03と思うような結果を残すことができていない。さらにフラハティにはトレード・デッドラインで放出の噂がある。目ぼしい先発候補も見当たらず、ヒンチ監督は誰を先発に起用するか頭を悩ませることになりそうだ。