夏だ! 旅行だ! 植物の留守番どうする?
観葉植物たちを夏の旅行でお留守番させる間、どうすればよい? 熱帯植物栽培家の杉山拓巳さんに教えていただきました。 ポイントは、葉の「蒸散」をコントロールすること。『趣味の園芸』8月号掲載「インドア栽培 AtoZ」第5回より、一部抜粋してお届けします。
2~3日の留守なら?
【室内に入れて下葉1~2枚を落とす】 1株につき1~2枚、下葉をつけ根から切り取る。下葉を落とすのは、蒸散を抑えて、極端な水切れを起こさせないため。パキラのように葉の大きな株なら1~2枚、アジアンタムのような葉の小さな株は3~4枚が目安。 【ポリ袋で「鉢密閉」】 鉢土からも水は蒸発するので、鉢をポリ袋で覆って密閉する。夏は室温が上がるので、サーキュレーターで風を回して、温度のムラをなくす。
1週間の留守なら?
【浴室に入れて密集。ライトをつけて換気】 2~3日の留守の時と同じく、最初に下葉を落とす。植物にしっかり水やりをしたあと、浴室中央にまとめて置く。浴槽には5cmほど水を張って湿度を保つ。24時間、換気扇を回してライトを点灯。これでなんとか1週間ならOK。 ●連載「インドア栽培 AtoZ」 気軽に植物を暮らしに取り込もうと、室内で植物を育てたいという園芸ファンが多くなりました。熱帯植物栽培家の杉山拓巳さんが、さまざまな植物を室内で育てるためのテクニックを毎月紹介します。 杉山拓巳(すぎやま・たくみ) 熱帯植物栽培家 愛知県で熱帯植物の生産を行う。ビカクシダをはじめ、ティランジアやアンスリウム、ホヤなどに造詣が深く、育種も手がける。SNSで栽培に関する情報を発信中。著書に『観葉植物 パーフェクトブック』『12か月栽培ナビNEO ビカクシダ』(NHK出版)など。 『趣味の園芸』2024年8月号 インドア栽培 AtoZ「夏に体力づくり!パキラ&フィカス」より