はやぶさ2が小惑星に到着 JAXAが会見(全文1)リュウグウは非常に暗い小惑星
(佐伯氏)はやぶさ2は、小惑星リュウグウが支配する領域に入っている
佐伯:佐伯と申します。よろしくお願いいたします。本日はリュウグウに無事、われわれ到着できたということで、まず最初の感想はもう本当にほっとしております。非常に長い長い航海を経て、目的の小惑星に、先ほどプロジェクトマネージャのほうからもありましたけれども、探査機が非常に健全な状態で到着できたということで、これからの先の運用に非常に期待が持てるんではないかと思っております。 ただ一方これから、もういわゆる小惑星リュウグウが支配する領域に入っていってますので、探査機はこれ以上に手を掛けてあげないといけなくなります。放っといたら、例えば落ちてしまうとかっていうことになりますので、これからわれわれは、具体的にはもう週6日、7日、ほぼ1週間丸々、ちゃんと探査機をケアしてあげて、その裏で実際にこれから起こるクリティカルな、特にタッチダウンとかインパクターの運用とかっていうものの準備を進めていかなければならないという、非常に手を掛けつつ、裏でいろんなことを準備していかなきゃいけない状態になっていきますので、これ以上、今まで以上に気を引き締めて今後、着々と一歩一歩、進めていきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。 司会:渡邊先生、お願いできるでしょうか。
(渡邊氏)タッチダウンをしてサンプルを採るということが目標
渡邊:どうも「はやぶさ2」のプロジェクトサイエンティストを務めます、名古屋大学の渡邊誠一郎です。今日、無事に到着できて、まずは一安心ということですが、これからがまさに、サイエンスがリュウグウという天体がどういうものであるかっていうのを解き明かして、そこから最高のサンプルを採って帰れるように、表面の科学的な評価をしていくっていうことをしなければいけません。非常に限られた時間の中でそれをやっていくということで、まさに工学系と理学が人馬一体の形で進めていくミッションとなります。 タッチダウンをしてサンプルを採るということが目標になりますので、まずは着いてから1カ月半ぐらいの間に、表面がどういうものがどういうふうに分布して、クレーターとか石がどういうふうに存在してるかっていうのを明らかにしていくことで、どこからサンプルを採ってくればいいのか、そういった検討を進めていきたいと思います。ぜひ皆さんにも関心を持って見ていただいて応援していただければと思います。よろしくお願いします。 司会:杉田先生、お願いいたします。