サンリオ 田口歩氏「Sanrio+を軸にファンエンゲージメントを強化し、海外顧客対応を推進」
──2025年に向けて見えてきた課題は何ですか。
この秋、Sanrio+の登録ID数は220万を超えましたが、引き続き、登録ユーザーのアクティブ率向上が大きな課題です。2024年3月にはアクティブ率向上を目的としてSanrio+マイページをリニューアルし、さまざまなキャラクターたちが、かわいい動きで毎日ユーザーに話しかけてくれる会員限定コンテンツをリリースしました。今後も、コンテンツ強化とタイムリーなコミュニケーションによるユーザーとのエンゲージメント向上に注力していきます。 また、Sanrio+システムの拡大に伴い、個人情報保護、セキュリティ対応などが新たな課題として浮上しました。イベントでの不正ID登録なども現場からのニーズとして重要性が増しています。これらは、2025年に対応すべき大きな課題と認識しています。
──2025年にチャレンジしたいことを教えてください。
Sanrio+のエコシステムでは、2024年に「おしきゅん」や「Sanrio Baby」といった新たなデジタルサービスとのID連携がリリースされました。この流れは2025年にさらに加速していくと予想しています。 また、会社から大きく期待されていることは、インバウンド顧客を含む海外顧客に向けたサービス提供です。具体的な取り組みの検討はこれからとなります。サンリオは近年海外において事業を大きく伸ばしているため、海外顧客に向けて何が提供できるのか、どのようにエンゲージメントを行っていくべきなのかなどの検討を進めていきたいと思っています。 もうひとつは、ライセンス事業との連携です。サンリオが直接の接点を持たないユーザーに対して、パートナーであるライセンシーさまとの協業可能性に向けてぜひチャレンジしていきたいと考えています。 ・年末年始企画「IN/OUT 2025」の記事一覧
編集部