夫婦や男女の「すれ違い」をどう考える?【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第33回
里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール! 日本を代表するレジェンドプレイヤーの2人が、野球からの学びをライフハックに翻訳、「生き抜く知恵」を惜しげもなく大公開。連載の第33回では、「男女のすれ違い」に関する考え方に迫ります! 【写真】里崎智也×五十嵐亮太 対談フォトギャラリー ■そもそも、男と女はわかり合うべきなのか ――前回は「幸せな結婚生活を送る方法」について話が盛り上がりました。今回は「男女のすれ違い」について伺いたいと思います。 五十嵐 男と女は生物学上で違いがあって、考え方が異なる部分もある。前提として「完全にわかり合うことは難しい」と思うんですけど、サトさんはどうですか? 里崎 そもそも、無理にわかり合う必要がないよね。うちは夫婦間でも「あなたの言ってることも間違ってないし、オレの言ってることも間違ってない」という感じで、無理に意見を合わせることがない。考えが違っても、お互いを尊重し合っているなら相手に難しい要求をすることもないから。 五十嵐 ただ、お互いに譲れない部分が強すぎると面倒なことになりそうですね。「そっちはそうだけど、こっちはこう」っていうのを許してくれればいいけど、「いや、違う。絶対にそうじゃない」って言い始めたら終わらなくなるから。もちろん無理やり合わせる必要はないけど、「なんとか合わせたい」という人も世の中にはいると思うんですよ。そうなると、いろいろと無理が生じてくるんじゃないかと。 里崎 だからこそ、「無理にわかり合う必要はない」という考え方が大切になってくると思うんだよね。前回、里崎家における"財務大臣"が俺で、"総務大臣"が妻という例えを出したけど、「家族みんなが楽しく暮らすために」という共通の目標の下、それぞれの役割をきちんとこなせばいい。そうやって割り切ることができれば、夫婦円満、家内安全に近づくはず。 五十嵐 それができれば本当に理想ですね。でも、頭ではわかっているのに「これは譲れない」ことがある人も多いはず。ここが夫婦間において、すごく大事なポイントだと思っていて、どう捉えて対応するかが結婚の醍醐味だと思うんですよ。 里崎 とにかく結婚についても、友人関係についても「お互いになんでもわかり合いたい」と考えると亮太が言ったように無理が生じてくるし、「そんなことは、そもそもできないんだ」と思っていたほうがいい。それは結婚や男女に限らず、人間関係全般において、僕の中で揺るがない信念かな。