「若く見えることが良い」という価値観はぶっ壊れてほしい。48歳を迎える鈴木蘭々が歳を重ねて思うこと
『ポンキッキーズ』でブレークし、歌手デビューを果たした鈴木蘭々さんは、本日8月4日に48歳の誕生日を迎える。若い頃と比較され、変わっていないと評されることも多いというが、そのたびに「当時のイメージを壊さないようにしなければならないのだろうか」と、プレッシャーを感じる事もあるそうだ。「まだ劣化したって言われるほうがいい、老化だよって突っ込むから(笑)」と語る鈴木さん。年齢を重ねていくことや、お一人様として生きる上で大切にしていることなど、話を聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice)
「幼い頃からの夢が全て叶い、枯渇感があった」23歳でニューヨーク留学した理由
──鈴木さんはなぜ20代でニューヨークへ留学されたのですか? 鈴木蘭々: 私は芸能界デビューが13歳で留学を決めたのは23歳。仕事をはじめて10年、実はその時点で既に、幼い頃からの夢は全て叶ってしまったんですよね。当時の自分がなりたかった自分。明るく、元気な鈴木蘭々というイメージもなんかやり切ったというか。引き出しの枯渇感のようなものもありました。なので、そんな自分に一区切りつける意味で、新しい刺激を求めてニューヨークに旅立ったんです。ニューヨークでは、ダンスや歌、語学を学びました。 ──実際ニューヨークに行ってみていかがでしたか? 鈴木蘭々: とても勉強になったし、スキルを上げる事も出来た。でもそれ以上に素晴らしい人生経験ができたと思っています。13歳から仕事をしていて、常に大人の方が気を遣ってくれてチヤホヤしてくれるような偏った環境に身を置いていたせいなのか、人の優しさに対しても、ちょっとひねくれた物の見方をしていた時期もありました。「芸能人という肩書きを持つ鈴木蘭々だから優しくしてくれているだけなんじゃないのかな」と。 でも、ニューヨークでは誰も私のことなんか知らない。なのに街の人々はとても優しくて、多くの助けを借りながら過ごさせて貰いました。それが本当に嬉しかったのを覚えています。だからこそ、私も困っている人がいたら絶対に優しくしていこうと思いました。