「パパ、行かないで!」小1の息子の涙で判明。PTAに熱心な40歳妻への「疑惑」
妻が抱えていた「母親のトラウマ」
妻は困惑しつつも竜也さんの告白を受け入れます。順調に交際を重ね、6年目に結婚。竜也さん28歳、妻25歳のときでした。 「妻の母は頻繁に浮気をし、相手と駆け落ちして再び家に戻ることもあったそう。妻はそれを黙認している父親と、男好きな母親を憎んでいました。“私はあの女の性依存の血が流れている”と言っており、性交渉を忌避するようなところがあったのです。だから、妻と男女の関係になったのは、交際3年目でした。そうなると、本当に離れられない仲になり、毎日プロポーズして、交際6年目にやっと結婚を受けていただいたのです」 妻は両親の問題があり結婚への忌避感が強かったので、しぶしぶ応じてくれたとのこと。加えて、性へのタブー感も強く、結婚してからも、部屋を真っ暗にしており、ほぼ無反応な状態で交渉をしていたそうです。 「僕はそれほど性欲が強くないですし、妻との心の密度が濃いので、そんなことは問題になりませんでした。妻の心の問題もあり、子供は作らない予定だったのですが、7年前、バリ島に旅行したときに、開放的な気分になり体を重ねたところ、息子を授かりました」 妻は妊娠してから、それまで勤務していた会社を辞めて、子育てに専念するために専業主婦になります。 「妻は親との関係が悪い。だから、子供にはたっぷりの愛情を注ぎたいと語っていました。庭付きの一戸建てが欲しいというので家も買い、息子はすくすくと成長。息子は今年、小学校に入り、幼稚園の頃からPTAに熱心な妻は小学校でもPTA活動に立候補します。それからですよ。おかしくなったのは」
「息子の涙」で判明した妻の行動
息子が入学した小学校は、専業主婦が多いこともあり、学校行事のPTA役員の負担が大きい。運動会、バザー、PTA主催のバスツアー、ビオトープの清掃、学校の花壇の水やりなど、有志の保護者が率先して活動していたそうです。 「妻はもともと、そういう誰かの役に立てる活動が好きですから、息子が幼稚園時代からPTAの役員になっていました。小学校入学時もPTAに入り、すぐ重要な地位に就いたことは、妻との会話でわかりました」 竜也さんも会社で順調に出世して、国内外の出張に出かけることも増えたと言います。 「息子が生まれて6年間、僕は仕事、妻は子育てに集中し、これ以上の幸せはないと思うくらい、楽しい毎日を過ごしていたのです」 ところが6月、夏に竜也さんが1週間の海外出張に出かけることになりました。それを息子に伝えると「パパ、行かないで。ママが夜、出かけると怖いんだ」と泣き出したそう。それを妻に伝えると「PTAの活動があるの。仕方ないでしょ。小学生なんだから、留守番くらいできなくてどうするの?」と強い言葉で反論されます。 「あれほど、息子にべったりだったのにおかしいと思いました。それから妻の行動を記録したのが、お渡しした資料です。そこにあるように、妻は僕や息子が眠った後に家を出て、1時間ほど外出することが、1~2回ある。僕の眠りは深いですが、息子は過敏なので気づくのでしょう。さらに、下着が変わっています。妻はかつてスポーツブラとトランクスを愛用していましたが、資料にあるようにレースのものに変わっています」 さらに、息子も使う家族共用のタブレットの検索履歴には、男性を性的に喜ばせるためのテクニック調べたであろう単語がずらり。これは、完全に浮気をしています。 「相手の男性を特定していただき、妻と別れていただきたい。場合によっては引越しも考えています」と竜也さんは目に涙を浮かべながら話していました。 ◇PTA活動が深夜に行われることはないはずだ。真面目で、母親のトラウマから性的喜びに嫌悪感を抱いていたような妻の変化はどう考えても怪しい。専業主婦の妻が社会との接点を持っているのはPTAしかない……。それでは真面目な妻にいったい何が起きたのだろうか。 調査の結果とその後は後編「真面目な40歳妻がPTAで浮気?小1息子も泣いた疑惑の真相と夫の決断」にて詳しくお伝えする。
山村 佳子(探偵事務所代表)