前線近づき雨・風強まる 近畿でも「春一番」の可能性 今週は早めの”菜種梅雨”？ 2月らしからぬ長雨に
きょうは雨・風強まり、近畿では春一番の可能性も
今週は日本付近に前線が停滞しやすい気圧配置となるため、くもりや雨の日が多くなり、天気がぐずつく見込みです。きょう19日（月）午後は前線が接近し、雨や風が強まりそうです。 先週15日（木）に北陸・関東・四国地方で「春一番」が吹きましたが、19日は近畿地方でも南よりの風が強まって「春一番」が吹く可能性があります。
「春一番」の発表基準は画像内のとおりです。（近畿・四国・関東のみ抜粋） 発表する期間については「立春から春分」と地方の差はありませんが、気圧配置・最高気温・最大風速に関する基準は地方で少しずつ違います。 近畿地方の基準は、下記の通りです。 ・日本海に低気圧がある ・平年または前日より最高気温が高い ・複数の気象台（概ね3地点）で南よりの風が最大風速8m以上 19日の午後はこの条件を満たす可能性があります。ただ、今夜の予想天気図を見ると、西日本付近に前線がのびてくる予想になっています。こうなると、南風が強まるのは紀伊水道が中心となるため、「春一番」が吹くかどうかは、断言できる状況ではありません・・・。少なくとも、紀伊水道を中心に雨や南よりの風が強まって、荒れた天気になるおそれがあるため、注意が必要です。
週末にかけても天気ぐずついて長雨に 早めの菜種梅雨か？
あす20日（火）の日中は、近畿中部や南部では雨が一旦止みますが、21日（水）以降は前線が本州または南岸に停滞しやすく、各地で冷たい雨となるでしょう。時折、前線の活動が活発な所が通過するため、雨の降り方が強まり、ザーザー降りとなる見込みです。 今週一週間の総雨量は、2月としては多くなる予想です。日々の天気予報をチェックして、備えるようにしてください。 （ABCウェザーセンター気象予報士 真治大輔）
