バイクに乗る不安をなくし走る楽しさを倍増させる、「BATTLAX FUN & RIDE MEETING 2024」開催
さまざまなレベルのライダーにフィットするレッスン
ブリヂストンが特別協賛するサーキットイベント「BATTLAX FUN&RIDE MEETING 2024」が9月21日に筑波サーキットで開かれた。“FUN & RIDE”というタイトルどおり、バイクにもっとうまく乗りたい、バイクでサーキット体験をしてみたいという一般的なライダー向けのレッスンが主体の、このイベントの模様をお知らせする。 【写真集】100名以上のライダーが参加した「BATTLAX FUN&RIDE MEETING 2024」をリポート
バイクの乗り方は教習所で教えてくれるが、その範囲は最低限の内容と言っても過言ではない。そのため、免許を取って実際の道路を走ると、最初は不安を覚えるライダーのほうが多いはずだ。コーナリングやブレーキの使い方、あるいは目線の移動など、安全でスムーズな運転は「慣れる」だけでは不十分なことは、経験者なら誰もが納得するはず。 そこで、上手になりたい、不安をなくしたいとレッスンや走行会に参加することを思いつくが、慎重に選ばなければ自身のスキルや目的とズレが生じることもある。もっと基礎から習いたかった、スピードが早すぎてついていけなかった、あるいはアドバイスの内容が今ひとつピンとこなかったなど、期待どおりにいかないことは少なくない。 一方でこの「BATTLAX FUN&RIDE MEETING」は回を追うごとにそうしたライダーの声を拾い上げ、レベルや目的にフィットした内容へと完成度が高められている。具体的には、スキルに合わせたクラス分けとレッスン内容のバランスに優れ、参加者は知りたかったこと、身に付けたかったことを確実に自分のものにできるのだ。
サーキットで安全性を確保した走りを体験
そうしたレッスンはサーキットで行うのが最適だ。なにしろ、サーキットは一方通行であり、不意に歩行者やクルマが飛び出すこともない。また、万が一の際にはコース脇に救急車が待機しているとくれば、一般道とは比べ物にならない安全性が担保されているのだ。 とかく、サーキットといえば猛スピードで走るイメージが先行するが、それはレースシーンに限ったこと。「BATTLAX FUN&RIDE MEETING」ではコースのレクチャーはもちろん、プロライダーによる先導走行などにより、まったく初めてのライダーでも不安なく、安全に走行できること請け合いだ。 さらに、初心者や基礎練習を積みたいといったライダーには、サーキットとは別に特設コースを用いたレッスンも用意されている。シンプルなスラロームやフルブレーキ体験など、コースで求められるベーシックなテクニックを習熟できるため、イベント終盤には余裕をもってコース走行ができるまでになるだろう。 また、サーキット走行といえばレザースーツ、いわゆる革ツナギが必要と思われがちだが、「BATTLAX FUN&RIDE MEETING」の初心者クラスではプロテクター付きジャケットなど、ツーリングに出かけるスタイルでも参加が認められている。ツナギのハードルが下がるだけでも、サーキットを走ってみたくなるライダーは少なくないだろう。 この「BATTLAX FUN&RIDE MEETING」はレッスンの前に車検がある。基本的な安全点検をはじめ、コース走行に不可欠なガラスやプラスチック部品への飛散防止テーピングなどをチェックするほか、ブリヂストンのスタッフにタイヤのコンディションについてアドバイスを受けることもできる。意外と見落とされがちなのがタイヤの空気圧で、サーキット走行に適した数値に調整もしてくれるあたり、さすがタイヤメーカーがサポートするイベントだ。 そして、走行前の座学もゴリゴリのテクニック諭ではなく、より実践的でその日の目標を設定しやすい内容となっている。ちなみに、この日の冒頭に元世界GPライダーの青木宣篤インストラクターが説いたのが「コーナーの途中までブレーキを残す」というもの。会場となった筑波サーキット・コース1000のあるコーナーをサンプルに、具体的な方法やメリットが説明されると多くの参加者がうなずいていた。シンプルでわかりやすいレクチャーは初心者クラスでも同様だ。 さて、実際の走行は初心者クラス、初級中級クラスともに15分×4本と十分すぎるほどのボリュームだ。もちろん、単純に走り回るだけでなく、前述の先導走行や走行後のレクチャー、あるいは限られた人数だがインストラクターの後席に乗るタンデム・レッスン(初級中級クラスのみ)まで用意されている。 また、先導走行を終えたインストラクターは退場することなく参加者に交じって走行し、各自の走りをつぶさに観察して適宜アドバイスをしてくれる。これが実に効果的で、知らない間に身についてしまった自己流テクニックがしっかり是正され、走るごとにタイムが短縮できることは間違いない。 初心者クラスではパイロンで仕切られた特設コースでの基礎練習がみっちりと組まれていた。この特設コースとサーキットを交互に走ることで、より経験値は高まり、実際の道路でも見違えるライディングが可能となるだろう。 バイクに乗るからには、テクニックのうまい下手にかかわらず、こうしたイベントでより安全で、楽しくなるライディングを身につけるのがいいだろう。その先には、きっとワンランク上のバイクライフが広がるはずだ。
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