トレンド最先端「ネオ・カツカレー」の衝撃!カレー細胞が推す、期待の3軒を紹介
③ 常識を超えた逸品に出逢える「Japanese Spice Curry WACCA」
こちらのお店には、イタリアン出身の店主が生み出す「実験精神旺盛」なカレーが目白押し。 ぴあ発行『関西究極のカレー2021年版』で創作部門グランプリに輝いた超実力派で、現在は東京に店を構えています。 そんな研究熱心な店主が、ここ最近もっとも力を入れているのがカツカレー。レギュラーメニューがあるわけではなく、日によって出しているカレーが違う。日々進化し続けているんです。 カツカレー探求のきっかけとなったのは、僕が去年企画したイベント「曲カレー」。Dragon Ashさんの楽曲をカレーで表現する試みです。 WACCAさんがチョイスした曲は「I LOVE HIP HOP」。ロックとHIPHOPを組み合わせたこの曲を、スパイスカレー=ロック、大衆的なヒップホップ=カツカレーと解釈して、ひと皿にまとめ上げたのです。
出汁がきいたシャッバシャバのカレーに東京Xのカツを乗せていて、お互いを邪魔しない絶妙なバランスでした。非常に新しく、ものすごく美味しかったんですよ。 そうしたイベントでのコラボやお店での提供を経ながら、ことあるごとにネオ・カツカレーをアップデートしている。 「だいぶ完成形に近づいた」とおっしゃっていましたが、まだまだ目が離せませんね。 衝撃だったのが、ココナッツミルクとスパイスを「使わない」グリーンカレー。 その時点で驚きなのに、さらにカツカレーにしているんです。これがもう、すさまじく美味しいんですよ。カツとカレーが合わさって最大限の美味しさを発揮するよう、きめ細かく計算されています。 「金沢カレー」のインスパイア版など、シェフの研究欲は留まるところを知りません。 毎回ちょっとずつ味が違うので、しばらくしてから「どう進化したかな」と比べてみるのもまた一興。ネオ・カツカレーがどこへ向かい、到達するのか。進化の歩みをともに楽しみましょう!
「Japanese Spice Curry WACCA」 住所:東京都中央区八丁堀2-19-7 庄司ビル1F 営業:11:30~15:00、18:00~23:00 定休:土曜夜・日曜・祝日 ◇ ほかにネオ・カツカレーの名店といえば、ラムカツカレーが看板メニューの大阪「シャンカラ堂」さん。東京では、下北沢の「般゜若」さんも外せません。 ネオというには老舗過ぎますが、町田「リッチなカレーの店 アサノ」さんのスパイスがガッツリ効いたサラサラの激辛カレーも、食べるたびに驚かされます。 そしてとうとうネオ・カツカレーを引っ提げた店も登場し始めました。