「はたらこねっと」「バイトル」社長の、幸運を象徴する“運命の時計”を公開
働く人のモチベーションを自腹を切ってでも上げる
現在、冨田氏は、「スポットバイトル」という短時間の単発バイトサービスでの新しい勝負を始めている。隙間時間に仕事ができ、店舗や企業側も慢性的な人手不足を解消できる。このサービスにも冨田氏の、働く人を想う気持ちが込められている。 「評価を受けたワーカーに、当社が時給に上乗せしたボーナスをお支払いします。私たちはこれまで、求人企業に時給アップをお願いしてきました。それがどれほど苦しいことかわかりつつ、無理を承知でお願いしてきた。そんな私たちが、自腹を切ってワーカーの方に支払うことで、一貫性を企業側にも示せる。働く人のモチベーションを私たちは上げ続けたいのです」 冨田氏はこのサービスがどう機能するのか、実際に短時間のスポットバイトを行い、身をもって調査もした。 「スポットバイトのジャンルで当社が一番を取れるのか、なんでもして勝負をかけないとならないし、運も必要です」 そう笑う冨田氏の手首には、幸運の象徴の時計がきらりと輝いていた。 HIDEKI TOMITA Steps in History 30歳|ディップ創業。端末にアクセスした人が希望のカタログを受け取れるシステムをコンビニに導入 35歳|アルバイト求人サイトをローンチ。格闘技イベントでのスポンサー枠に出すため、名前を「バトル」とかけて「バイトル」に 47歳|東証一部上場 58歳|「スポットバイトル」サービス開始 冨田英揮/HIDEKI TOMITA ディップ代表取締役社長 兼 CEO。1966年愛知県生まれ。1997年にディップを創業し、2004年、東証マザーズ上場。AIで適職を見つけるdip AI、隙間バイトの「スポットバイトル」なども展開している。
TEXT=安井桃子