大阪府・吉村知事が定例会見6月24日(全文3)オンライン授業整備は予定通り
コロナ自体の感染力はそれほど高くない
というのも今回のコロナというのは、だいぶ見えているのが、コロナ自体の感染力っていうのはそれほど高くなくて、特定の環境が整ったら爆発的に感染させる力を持っている、これがコロナの特徴かなと思っています。これは実効再生産率で考えてもそうだし、第1波でわれわれが分析して考えたけども、1人から1人にうつす確率ってそんなに高くないんです、濃厚接触したところから見ても。感染力が高かったらどんどん家族にうつって、どんどんそこから広がって、環境に関係なく広がっていくんですけど、たぶんそうなったらもう今すごいことになってると思います。インフルエンザだって毎年1500万人ぐらい感染するでしょう。そうなってない。やっぱり感染力っていう意味では、ある程度、追っていったら尻尾を切っていけると。一定の環境において爆発するから、その環境を避けようよっていう、これはかなり秀逸な戦略だなとあらためて思います。 それは全部の専門家がほぼほぼ、まったく反対の、自粛の効果がどうだとかいろんな議論をしてますけども、まったく考え方が違う先生、専門家も、ここはやっぱり非常に優れた対策だと全員おっしゃっているので、ここをわれわれとしては強化していきます。 もう1つはやっぱり水際対策だろうと思います。外から入ってくるのをいかに抑えるか。これで第2波を抑える。水際対策は、これは国がやっぱり決めることなので、ちょっと国に対しても要望していこうと思います。あす、関空を視察しますが、この水際対策についてもちょっと見ていきたいとは思っています。
第2波が起きたときどうするか
この3つが、まず第2波を起こさせない非常に重要なポイント。行政側から見てね。府民の皆様側からすると、普段の手洗いとかマスクとか3密を避けるとか、そういった行動が一番、最も効果的なので、それはそれでお願いしますが、行政からの仕組みとしてはやっぱりそれが一番効果的だから、そこに力を入れるというのが1つ。 次の2つ目が、2つ目の大きな戦略ですけど、第2波が起きたときどうするかということです。じゃあ起きたときにどうするかですけど、クラスターは必ず発生しますから、ウイルスはゼロにならないし、社会経済活動すれば。なので発生するんですけども、それはだから許容します、感染として。で、抑えていきます。ただ、院内感染はまたちょっと別で起きますけど、基本的にクラスター、これが出てくるという前提です。ただ、やっぱり恐れなきゃいけないのが右肩上がりで上がって増えていく感染。これは第2波。 第2波が起きたときどうするかですけど、第2波が起きるというのも、やっぱり感染の波があるわけで、波をキャッチすることが、だから大事。クラスターは許容しますけど、クラスターは波じゃないんです。右肩上がりの波をどうキャッチするかが大事。これは非常に難しいんですけど、やらなければいけないことだと思っています。なんで難しいかというと、無症状の期間が長いので非常に難しいんです、この感染の波をキャッチするというのが、コロナは。 ただ、それをじゃあどうキャッチするのかというので、大阪モデルをバージョンアップさせる。大阪モデルをどうバージョンアップさせるのと言われれば、1つはK値モデルを入れるということです。K値モデルそのものは採用できませんが、K値モデルの考え方を活用した早期の感染の右肩上がりの状態をキャッチする仕組み、これは中野教授が提案もいただいているので、それを大阪モデルの黄色の指標に新たに組み込んでいくということです。 もう1つは、健康医療部と僕で、ある意味つくり出した、感染源不明の増加率と前週増加率、7日間の前週増加率、プラス、それだけ見ると数値が跳ね上がりますから、プラス、絶対数としての感染源不明者の数。今、10人とかそういうふうに決めていますけども、そこ。そこを黄色の基準として、ここが黄色のランプがともるようであれば、どうもこれは右肩上がりになるなというのがそこで分かります。分かったときに何をするのかというのを本部会議で詰めていきます。