現代の機械に必須の「ピストン・シリンダー・パイプ」じつは、古代ギリシャで発明されていた…「驚愕の精度」を出した素材が衝撃的すぎた
入手が容易で精密に加工しうる金属
ピストン、シリンダー、パイプなどには、当時から入手が容易で、精密に加工しうる金属の中で、最も強い青銅が用いられたと考えられる。 前述のように、図に示したのはヘロンの師・クテシビオスの消火ポンプを改良し、実用に供したものであるが、クテシビオスは同じ原理、つまりシリンダーとピストンによって得られる圧縮空気を利用した水力オルガンや空気銃もつくっていたらしい。 ここに示される原理は、現在のコンプレッサーの原理とまったく同じものである。 * * * “神秘の発明王”ヘロンは、なんと、古代ギリシャの神殿用に「自動ドア」までつくっていました。いったいどうやって自動で開き、そして閉じるのでしょうか。 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 古代世界の超技術〈改訂新版〉
志村 史夫(ノースカロライナ州立大学終身教授(Tenured Professor))
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