カーボンニュートラル「産業界の取り組み後押し」愛知・大村知事が会見12月26日(全文2完)
産業界の理解が欠かせないのではないか
記者:中小企業を含め産業界の理解が欠かせないのかなと。そちらで削減していく方策みたいなのはどのように呼び掛けていく、県としてどのようなことに取り組んでいくんでしょうか。 大村:これ、産業界自体はもうすでに取り組んでおられますよね。それをしっかり後押ししていくと。ですから脱炭素、カーボンニュートラルについて、トヨタさんなんか自動車産業も、仕入れ先も含めてカーボンニュートラル、どんどんCO2削減してくれと、こういう目標をつくって削減してくれというのを示しておられますよね。そういったものを私ども、終始、啓発なり、さまざまなPR事業もやりながら、またそうした設備投資等々も、融資とか、さまざまな補助などでしっかりと応援をしていきたい、そういうふうに思っております。特に中小企業の皆さんに対してはそうした、コンサルティングもそうですし、いろんな補助事業、融資事業で、しっかりこのカーボンニュートラルの取り組みを応援していきたいというふうに思っております。 現にさまざまな設備投資、産業空洞化対策減税基金の補助とか、それもハード設備の設備投資、それから実証実験の、研究開発、実証実験、その2つありますが、両方ともやはりこの温暖化ガス削減、CO2削減、カーボンニュートラルの取り組みの観点からの設備投資とか、いろんな実証実験をどんどん応援してますから、補助ツール、事業ツールはありますので、そういったもので着実に、特に中堅・中小企業の皆さんのカーボンニュートラルの取り組みを応援していきたい、そういうふうに思っております。すでに産業界はもう取り組んでる、どんどん進んでるというふうに思っていますが、それをしっかりと後押ししていきたいというふうに思っております。 記者:発表事項以外の質問はありますか。
ドクターヘリ2機目導入に予算措置
大村:はい、よろしいですか。それでは最後。23日金曜日に令和5年度政府予算案が閣議決定をされて、さらに概要が発表されております。私どもが要請をしてきたものも、インフラ整備をはじめ、さまざまな、EVやFCV等の普及、充電、水素インフラの整備だとか、あとインフラでもカーボンニュートラルポートだとか、中部空港の関係だとか、いろいろ盛り込まれておりますが、そういう中で、もちろん新型コロナ対策も盛り込まれておりますが。 そういう中で、今回、私どもは、かねてといいますか、今年度ずっと要望、要請をしておりましたドクターヘリの2機目の導入についても認められるということで予算措置がされました。これ、運営費は国、県で折半で、基本、全額出していくということでやってきております。これまでは愛知医大さんに、2002年1月から愛知医科大学病院において、20年以上にわたって運航されてきました。これは全国的にも一番早い段階で運航をしていただいております。現段階でも頑張っていただいていることに感謝を申し上げたいと思います。 ただ、全体の出動件数が390件ぐらいある中で、やはりもうすでに出動中だとか機体を整備しているということで年間50件ぐらい対応できない件数があるのも事実でございまして、そういったことも踏まえ、そして現在、小型機での運航ということで機材等にも制約がある中で2機目ということでありまして、かねてから藤田医科大学病院さんが非常に意欲を示しておられたということもありましたので、両大学と協議をし、医療関係者と協業をしていく中で、今年の夏に概算要求の中に私ども盛り込んでいただけるようにしっかりと要請を、その概算要求の前に要請をして、ですから今年の5月、6月に要請をしたということですかね。要請をし、今回、予算で新たに、新規で、このドクターヘリが新規で認められたのは私ども愛知県だけということでございますので、これをしっかりと進めていきたい。 今回、ですから、これも藤田医科大学病院さんとの計画では、愛知、岐阜、三重、3県で、ですから岐阜大病院さん、三重大病院さんと、大学病院さん、連携をする中で、3県で広域的に連携していこうという計画であり、さらに機材をもう少し大きいものにして人工心肺等の医療機材を載せていくという計画となっております。