「私の体調不良の原因は、夫だったんだ!」モラハラ夫の言葉や態度で、具合が悪くなる「夫原病」の実態とは【体験談】
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。「自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚すれば幸せになれる」と信じていたのに、結婚した途端にモラハラが始まり、我慢できずに離婚を選ばれる方は少なくありません。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 経済的な理由や子どもの養育の問題もありますが、モラハラ夫と共に暮らし続ける辛さに耐えられず、離婚を決断される方も多くいらっしゃいます。その反面自分がモラハラを受けていると言うことに気づかずに、ただ体調が悪くなっていくことに悩まれている方もいます。 今回はストレス性の疾患やうつ状態、慢性的な頭痛や胃痛など体調を崩しているMさんのお話です。
夫が帰宅する時間になると体調が悪くなる
Mさんはある日キッチンで夕食の準備をしているときに、右手の震えが止まらないことに気づきました。心臓の奥から突き上げるような緊張が、体を蝕んでいる気がしたそうです。 『ここ数日、夫のが帰宅する時間が近づくと、私の体は緊張でこわばり、最近では手が震えるようになってきたのです。結婚して15年、ここまで強いストレス症状が出るのは初めてでした。 夫の足音が聞こえ玄関のドアが開くと、心臓が早鐘のようになり呼吸もできない状態になってしまいました。夫がキッチンに入ってきた瞬間、うずくまり夫の声が聞こえないように耳を塞いでいました。 夫は「ご主人様が帰ってきたのに、おかえりもなしか!」と私の体調も気にせず怒り出しました。』 Mさんは長期間の夫のモラハラ行動で、心身に支障をきたしていました。この状態は「夫原病(ふげんびょう)」と呼ばれることもあります。夫原病は、特に夫の態度や言葉によって引き起こされる妻のストレス性疾患を指します。 次のような夫の言動が、妻の心や体に大きな負担を与える原因となります。 否定的な発言や批判:「お前は何もできない」「お前のせいで家がめちゃくちゃだ」など、妻を否定し続ける。 経済的な制限:生活費の管理をすべて自分で行い、妻には最低限しか渡さない、あるいはお金の使い道を細かくチェックする。 支配的な態度:「これをやらないと離婚する」「お前は俺の言うことに従うべきだ」などの強制的な発言や態度。 無視や冷淡な態度:妻が話しかけても無視する、冷たい態度で接するなど、意図的に疎外感を与える。 これらの行動が日常的に繰り返されると、妻の自己評価が下がり、自分に自信が持てなくなります。やがて、夫と同じ空間にいるだけでストレスを感じ、体調不良を訴えるようになることも少なくありません。Mさんは夫のこれらの言動を何十年も受け続け、夫原病を発症したのです。
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