【恐怖】「あなたの住んでいるマンションを知っている」企業の機密情報盗む「産業スパイ」驚愕の手口とは? 留学生として大学に潜入も…【2024年重大ニュース】
機密情報を欲しがる留学生の正体は…
さらに、技術の流出をもくろむのは企業だけではない。外国からの留学生からもその触手が伸びることもある。 実際にあった例で、日本の大学で熱心に授業を受けていたある国の留学生が、「研究の機密情報を教えて欲しい」と教授に強く迫るようになった例があるという。 その学生の登録された母国の住所を調べると、ある軍事関連の大学ものだったことが判明。 学生は出身校を隠して日本の大学に潜入していたとみられ、一歩間違えれば先端研究の情報が外国の軍に渡る可能性があった。 こうした実情に危機感を抱いた警視庁公安部は12月17日、企業や研究機関を対象としたセミナーを開いた。 講演をしたのは公安部トップである、中島寛・公安部長だ。 中島氏は「大学や研究機関は海外との人材交流を盛んに行うオープン化が進んでいる反面で、その特性から狙われやすい傾向がある」と指摘した。 この日集まった約120人の研究者らは真剣な眼差しで講義を聞いていた。もはや他人事とは言えない事態にあることがうかがえる。 警察庁は、技術流出につながる不審な動向があれば、関係機関や警察に相談するよう求めている。一度流出してしまった情報は二度と取り戻すことはできない。 技術流出のリスクに対して一層の危機感を持って、冷静に対処することが重要だ。 (取材・執筆:フジテレビ社会部・警視庁サブキャップ 池田圭司)
池田圭司