【恐怖】「あなたの住んでいるマンションを知っている」企業の機密情報盗む「産業スパイ」驚愕の手口とは? 留学生として大学に潜入も…【2024年重大ニュース】
現代のスパイはあなたのSNSをチェックする
スパイはターゲットのSNSを通じて、扱っている技術情報のみならず、投稿内容から趣味や嗜好、さらには帰宅ルートまで把握するという。 そして、SNSでのメッセージのやりとりを繰り返し、会う約束をとりつけたり、道ばたで偶然を装って話しかけたりして接触を図る。 ターゲットからしてみれば、見ず知らずの外国人から接触があったとしても、相手が自分と同じ趣味や価値観を持っていたら警戒感が薄れるという。 そして、スパイたちの交流方法はいたってシンプルだ。 「旅行のお土産」だと言ってプレゼントを渡す。 また、家族が病気だと聞けば、病院にまでお見舞いに来て親身に寄り添う。 その距離の詰め方は、日本人が情に弱いということをよく知っていると言わざるを得ない。 親交が深まるとスパイは次の段階に進み出す。 ターゲットに要求を始めるのだ。 ターゲットが勤める会社に興味を持っていることを示し、「今後の勉強のために会社のパンフレットをもらえないか?」といった内容だ。 実は、この小さな要求が1つのポイントとなっている。 これは、まず小さな要求から始め、徐々に目的としている要求を承諾させるテクニックで、心理学の世界では「フット・イン・ザ・ドア」と呼ばれている。
要求拒否も「あとの祭り」…スパイから脅迫
その手順通り、スパイは会社の公開情報などハードルの低い要求を繰り返し、その度に少額な報酬をターゲットに支払う。 そして要求は徐々にグレーゾーンにまで踏み込んでいく。 すると、ターゲットの心理的な抵抗感が弱まってくる。 そして最後の仕上げと言わんばかりに、本来の目的へ。 「会社が保有する機密情報が欲しい」と打診してくるのだ。 ターゲットは関係が壊れるのを恐れ、すでに要求が断りづらい状態だ。 だが、もし勇気を振り絞って断ったとしても、スパイはこれまで被っていた仮面を脱ぎ捨て、一転して脅してくることもあるという。 相手は情報機関で人心掌握術を徹底的にたたき込まれてきたスパイだ。 これまで積み重ねてきた交流で、ターゲットの弱みを握るなんて造作もないことなのだ。