「卵子凍結」で出産できる確率は?実際の流れや費用など…気になるあれこれに産婦人科医が回答!
■「卵子凍結助成金制度」とは?
加齢などによる将来の妊娠機能の低下を懸念する場合に行う卵子凍結にかかる費用を、東京都が助成するシステム 対 象:東京都に住む18~39歳の女性(採卵を実施した日での年齢) 助成額:合計最大30万円 卵子凍結実施した年度に上限20万円 卵子凍結を行った翌年以降、保管更新時の調査に回答した際、1年ごとに2万円(最大5年間) 主な条件は… 都が開催する説明会に参加する 都内に住民登録している 採卵や凍結後、都が実施する調査に協力する、etc. Q. AMH検査はどこで受けられる? A. 基本は産婦人科。検査を受けるタイミングも大事! 「卵子凍結を望む場合、まずは産婦人科を受診。そこでAMH検査を受けて、体内に残された卵子の数を調べるのが最初のステップです。ただし、長期間ピルを服用しているとAMHの数値が実際より低く出る可能性があります。正確な結果を得るためには、検査のタイミングも医師と相談しましょう」(船曳先生) 指先で採った微量の血液を郵送し、後日スマホで検査結果を確認。採卵個数や出産確率のシミュレーションも。
Q. 卵子凍結の実際の流れを教えて! A. 検査~採卵まで約2週間。通院3~4回で完了 ※1 卵巣のう腫や子宮筋腫、子宮内膜症など、卵巣や子宮に病気があると排卵誘発の効果が出にくいので、超音波で事前に確認。※2 本来、排卵は月に1回1個だけ。そのため多くの卵子を採取するには、個々のホルモン値などに合わせた排卵誘発剤が必要になる。※3 排卵誘発の期間中、卵子が増えて卵胞(卵子を包む袋)が順調に育っているか確認するために受診。※4 受精が可能な状態に成熟していないと、採卵しても凍結保存はできない。※5 排卵誘発剤で卵子の数が増えると卵胞が大きくなるため、卵胞液を吸い出して採卵するとき卵巣に負担がかかる。そのため採卵後に卵巣の腫れや痛みが続く場合も。※6 保管料は「オーク銀座レディースクリニック」の場合。凍結保存する卵子の数によって変動。