「日本に住む前は全然気にならなかったのに…」 イギリス人が帰国で“逆カルチャーショック” 衝撃を受けた光景とは
日本で暮らしていた外国人が母国へ戻ると、さまざまな違いに“逆カルチャーショック”を受けることがあると耳にします。実際のところ、どうなのでしょうか? 日本で6年生活したあと、母国へ戻ったというイギリス人のティエゴさんには、驚いたことがたくさんあったといいます。それはいったい、どのようなことなのでしょうか。 【写真】イギリス人が日本で“逆カルチャーショック”を受けた光景の写真 ◇ ◇ ◇
気になったのはやはり衛生面
中学生のときに見た浮世絵がきっかけで、日本に強い関心を持ったというティエゴさん。大学の卒業旅行で日本に3週間滞在した際、日本人の温かさに心を打たれ、移住することを決意しました。 それから5年の準備期間を経て、ALT(外国語指導助手)として日本で働き始めたティエゴさんは、熊本県で6年間暮らしました。美しい自然や豊かな食文化、そして日本人の親切さに触れ、日本が大好きになりましたが、一度イギリスへ戻ることに。 もちろん愛する家族や友人と再会し、楽しいことも多かったのですが……。“逆カルチャーショック”を受けることが多々あったそうです。 「まず驚いたのは、道端に犬のフンが落ちていることでした。日本に住む前は全然気にならなかったのに、今では道で見かけるとすごくびっくりしてしまいます」 帰国してまず気になったのは、イギリスの衛生面。日本は清潔な国といわれますが、6年の間にすっかりその感覚が身についていたようです。 また、訪日外国人からとくに話題に上がるのが日本のトイレ。多くの人を虜にしていますが、ティエゴさんも例外ではありませんでした。 「日本の公衆トイレは本当にきれいで、安心感があります。それを無料で使えるなんて信じられないことなんですよ。日本に来てから、ウォッシュレットをとてもよく使うようになりました。イギリスにもあってほしいと切に願いますね」
日本では心配せずに外食が楽しめる
日本で暮らしやすいと感じることはほかにも。世界的な物価高騰が社会問題になるなか、それでも日本は上昇が比較的ゆるやかだといわれています。ティエゴさんはイギリスに戻った際、あまりの物価の高さに度肝を抜かれました。 「イギリスは今、物価が本当に高くて、外食することがほとんどできません。日本だと心配せずに外食できてうれしいです」 こうしてティエゴさんは、日本を恋しく思うあまり、1年半ほどで再び日本へ戻ってきました。現在は、東京で暮らしています。今でも「決まったルールが多くて、ときどき窮屈だと感じます」と、少々暮らしにくさを感じることもありますが、それでも将来的には日本に住み続けたいと思っているそう。 「僕の夢は芸術系の仕事で食べていくこと。日本のほうが、その可能性が広がっていると思います」 現在、大学で英語の講師をしながら、漫画家を目指しているティエゴさん。アシスタントとして懸命に学び、働いています。「これからどんどん漫画やイラストの仕事を増やしていきたいと思います!」と、ジャパニーズドリームに目を輝かせていました。これからの活躍がとても楽しみですね。
Hint-Pot編集部