高校受験を控えた娘が「6校受験したい」というのですが、そんなに受験する必要があるのですか?併願校は3校あれば十分ですよね?
高校受験において、何校受験するかは非常に重要な問題です。制度的には何校でも受験できますが、受験校数を増やすと受験料は高くなり、受験生の体力も消耗されます。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説 特に受験生を持つ親にとっては受験料がいくらかかるのか、気になるでしょう。 今回は、高校受験を控えた子どもがいる人に向けて、具体的なデータを用いて受験料と受験倍率などを紹介します。受験校数を決めるときに参考にしてみてください。
国立・公立(都立)・私立高校のそれぞれの受験料は?
国立高校は公立高校、私立高校との併願が可能であり、受験料は、全国一律「9800円」に設定されています。 東京都教育委員会によると、都立高校(全日制)の受験料は「2200円」です。公立高校の受験料も一部都道府県を除き、2200円に設定されているようです。また、文部科学省の調査によると、令和4年度の私立高校(全日制)の受験料平均額は「1万6421円」でした。 つまり、併願校の数を1校増やす場合、受験料は1万6421円増えることになります。同様に、私立の併願校の数を3校から6校に増やす場合、受験料は「4万9263円」増えることになります。 したがって、公立高校1校と私立高校2校の計3校を受験する場合、受験料は「3万5042円」です。私立高校を3校増やして計6校を受験する場合は、受験料は「8万4305円」になります。参考までに、受験校数3校~6校までの受験料額は表1の通りです。
※前述を基に筆者作成
国立高校の受験料は?
国立高校の受験料は、全国一律「9800円」に設定されています。また、国立高校は公立高校・私立高校との併願が可能です。
高校受験の受験倍率は?
ここでは都内を例に公立高校と私立高校に分けて、それぞれ受験倍率を紹介します。ちなみに都内は公立高校=都立高校となります。 ■都立高校の受験倍率 東京都教育委員会の調査によると、令和6年度の都立高校(全日制)の受験倍率は「1.38倍」でした。この受験倍率は「1.38人に1人合格」することを表しており、合格率は約72%です。 ■私立高校の受験倍率 東京都教育委員会の調査によると、令和5年度の都内私立高校の受験の最終倍率は「3.74倍」でした。この受験倍率は「3.74人に1人合格」することを表しており、合格率は約27%です。