富士通の町田瑠唯、宮澤夕貴、林咲希が決意を新たに…チーム力アップで2連覇に手応え
10月2日、富士通レッドウェーブのBTテーブスヘッドコーチ、町田瑠唯、宮澤夕貴、林咲希の3選手らがフランチャイズである川崎市の福田紀彦市長を表敬訪問。自治体からのサポートに感謝するとともに11日に開幕する「Wリーグ 2024-25シーズン」に向けて活躍を誓った。 市長へのあいさつの中でテーブスHCは「優勝してからあまりゆっくりできなかった」とオフを振り返った。その理由は韓国で行われた『2024ウリ銀行 パクシンジャカップ』と中国開催の「FIBA女子バスケットボールリーグアジア」に出場したからで、新たな国際大会での戦いを通じて、「若手の底上げができた」と指揮官は手応えを口にした。 「今シーズンのライバルはデンソー(アイリス)」と明言したテーブスHCは、チーム力がアップしたこのメンバーで「リーグ連覇と皇后杯優勝の2冠」を目標に定めていると語った。 一方の福田市長は「『公園にバスケのゴールを設置してほしい』というお願いを多くいただくようになりました。川崎市にはBリーグの川崎ブレイブサンダースも活動されていますが、バスケットボールの熱が高まっていることを感じています。優勝を期待しています」と、富士通のさらなる活躍にエールを贈った。 表敬訪問のあと、町田、宮澤、林の3選手がメディアへの取材に応じ、来るシーズンに向けての目標や抱負を語った。
モチベーションに変化なし…変わらぬ気持ちで成長を目指す
札幌山の手高校を卒業して富士通に入団後、14回目のWリーグ開幕を迎える町田瑠唯。毎年課題を掲げ、それをクリアすることで今でも成長を止めようとしない。自身初のリーグ制覇を昨シーズン果たしたが、優勝することの難しさも実感したとも語る。そんな町田開幕を迎える気持ちを聞いた。 ――自身14回目のWリーグ開幕を迎えます。 町田 高校時代、富士通に声をかけていただいて、ここでプレーしたいという強い気持ちを持って入団しました。その思いは今でも変わりません。 ――さらにどのようなことを高めていきたいと思っていますか。 町田 毎年課題があって、それを少しずつクリアしても、まだできていない部分があります。そういうところが今シーズンも課題になると思います。 ――具体的に課題はオフェンスですか? 町田 これまでパスで味方を活かしたいという気持ちが強かった分、シュートを含めて自分で攻める姿勢が大切だと思います。そうすることで、周りを活かせるポイントがあるので、今シーズンも継続してやっていきます。 ――目指していた優勝を成し遂げ、モチベーションに変化はありますか。 町田 大きくは変わらないと思います。目指すものは同じで、今シーズンであれば2連覇ということになります。昨シーズン1回でも勝つことの難しかをすごく感じただけに、それを連続で行うことはより難しくなるのは分かっています。それ以上にやらなければいけないことが増えると思いますし、チームとしても一人ひとりがステップアップすることが重要ですね。 ――2部制になることで変わる点はありますか。 町田 主力だけのメンバーでは絶対に戦いきれないので、チーム力のアップが大事になると思います。若手や中堅の力が必要になりますし、1チームと4試合行うので、アジャスト力も必要になりますね。もちろん試合前の準備もですが、試合の中で自分たちがアジャストしたり、相手のアジャストに対してどのように対応するか、その力が必要になります。ヘッドコーチ、スタッフとコミュニケーションを取りつつ、コート内で解決できるようにやっていきたいと思います。