ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(全文4)正しい判断とは言い難い
サービス提供継続の判断は間違いではなかったのか
朝日新聞:あと、今回の問題では、まずドコモ以外の決済サービスでいうと、一時期はお客さまの利用を優先して、危ない状態が続いてるけどサービスを継続しようという判断が続いてきました。mijicaに関しても、11日に上限額を下げて、やっぱり1200人の利用を続けさせてあげたいということを優先して、口座がやっぱり危険な状態にさらされて、結果的には被害も拡大してしまったということがあると思います。この利用を優先して多くの口座を危険にさらすっていう判断が2回あったわけで、1回は被害が拡大してるかと思います。この判断について今はどう思っているか、あるいは責任も含めてちょっとお伺いできますか。 池田:8月に話があって、そのあと2回、担当のほうは、担当のほうってもちろん私が最大のあれですけれども、これまでに想定していないことが起きてしまったっていうことで、担当自身もまずは分析をして、それからお客さまに不利にならないように金額を減額をしていったというようなことをしてきたわけでございます。だからその意味で、もっと早くしたらっていうご指摘のところがあると思います。その辺は先ほど申し上げたとおり、意思疎通っていうのをきちっとしなきゃいけないなと、こういう思いをしております。 朝日新聞:ちょっとそのmijicaに関して、11日に利用を続けるためにサービス提供を続けた、結果的に被害を招いた。この11日の判断というのは、今振り返ると間違いではなかったでしょうか。 田中:私個人としては、やはりここは今回こう起きて、3回起きて、今の時点で見たときには、結果論のところもありますけど、正しい判断とはなかなか言い難いなとは思っております。この辺も社長のところにつくるタスクフォースできちっと議論をして、今後の物事の判断に生かしてまいりたいと、このように思ってございます。 もう1点の、即時振替のいろんなものを止めるということについては、同じ日の昼と夕方の話で、ある意味、皆さんから見られれば朝令暮改をしたというぐらいに見えて、映っておられるのかもしれませんけども、それはもう、むしろ朝令暮改してでもこっちの方向にいこうというふうに、社内であらためて相談をして短期間に方針を出したつもりではおります。それをどのようにご覧になるのかは、これはもうわれわれがどうこうすることじゃないですけど、そういう意味では私個人の頭の中では、ちょっとmijicaの件と、その即振の停止の問題というのは、私の頭の中だけで申し上げれば少しちょっと違う案件かなと、私個人としては思ってございます。