【パンジー&ビオラの苗選び】いつごろ買う?よい苗はどこが違う?花壇に植えるならどんな品種?
園芸ビギナーでも育てやすい花として人気のパンジー&ビオラ。とはいえ、品種もふえて寄せ植えや花壇など用途もいろいろで、「これ、どうしたらいい?」という、栽培中の悩みもじつは多数。 『趣味の園芸』10月号の「パンビオ栽培 大相談会」では、基本の栽培からおさらいし、よくあるお悩みにお答えしています。その中から、苗選びのお悩みについて、一部を抜粋してお届け。 みんなのパンジー&ビオラの写真
Q.苗はいつごろ買えばよい?
A.日中の気温が20℃以下になったら 9月に入ると、園芸店にパンジー&ビオラの苗が並び始めます。でも、パンジー&ビオラの生育適温は10~15℃ほど。残暑の厳しい9月に出回るのは、長野県など冷涼な気候で生産された苗です。涼しい環境から、いきなり30℃近いところへ来たら弱って当然。日中の気温が20℃に届かなくなってからがベストシーズン。苗の購入は10月中旬まで待って!
Q.よい苗はどこが違う?
A.見えないけれど「根」が大事! 園芸店で苗を選ぶとき、花や蕾の数で判断していませんか? でも、パンジー&ビオラは約6か月も花が咲き続けるんですよ。買うときの花の数なぞ、気にする必要はありません。花や蕾は花色さえ確認できればOK。チェックすべきは、葉色が濃いか。枝数が多いか。根がしっかり張っているかどうか。 根張りは、ポットを持ち上げて両わきを軽く押さえたときに「ペコッ」とへこまなければ合格。軽く揺すってみてグラつかないかどうかも確認を。また、花がら摘みをしている苗は園芸店に長く置かれていたものなので、新鮮な苗がよいなら選択肢から外しましょう。
Q.花壇に植えるならどんな品種がよい?
A.チェックすべきは、品種名より株姿 花壇なら、やや遠目から花を眺めるので、お手ごろな定番品種をチョイス。そして、見極めるべき点は「育ち方」です。定番品種でも「こんもり茂る」「横に広がる」「上にすらっと伸びる」など性質はさまざま。ポット苗でも育ち方の予想はつくので、イメージに合う株姿の品種を選びましょう。 また、同じ場所に植える苗は、一度にまとめ買いを推奨! あとから買い足そうとしても同じ品種がなかったり、同じ花色でそろえても品種が違えば育ち方が違ったりして、花壇のまとまりが悪くなっちゃうかも!? 教えてくれた人/金子明人(かねこ・あきひと) 園芸研究家 テレビや雑誌などを通じ、植物の栽培法や園芸の楽しさを伝えている。「パンビオ」については、個人育種家の個性的な花々を紹介。ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」で園芸日記を公開中。 ●『趣味の園芸』2024年10月号 「パンビオ栽培 大相談会」より