約60万円の「Apple Vision Pro」は“安い”のかも知れない
◼︎ できること1/大画面でのエンタテインメント
「Apple Vision Pro」ではiPhoneやiPadの多くのアプリが使えるので、いつもの動画アプリでコンテンツ視聴ができます。 それも片目あたり4K以上の高解像度で、最大約30メートルにも及ぶスクリーンを目の前に出現させることもできるのだから、その視聴体験はまさに異次元。自宅でもオフィスでも飛行機の中でも、“どこでも映画館”が実現するんです。
それだけじゃありません。「Apple Immersive Videos(アップル イマーシブ ビデオ)」と呼ばれるコンテンツでは180度パノラマ映像と空間オーディオで、まるでその場にいるような“体感動画”が視聴できます。デモ体験したNBAの試合では、あたかもコートサイドでゲームを見ているような感覚になりました。 こんなに間近でレブロン・ジェームズのダンクやステフィン・カリーの3ポイントを見ようと思ったら現実世界なら最低でも2000ドルはかかります。ちなみにNBAファンの私、この最前線の映像が毎試合観れるなら60万円は安いかも……と思ったほど。かなり心が揺れました(笑)。 とりわけ、この「Apple Immersive Videos」はスポーツコンテンツの新しい形になるかもしれません。映画好きはもちろん、スポーツコンテンツが好きな方なら絶対にハマるはずです。
◼︎ できること2/ディスプレイを拡張することで仕事を効率化
「Apple Vision Pro」を装着すれば仮想空間上にディスプレイを無限に追加でき、どんなに狭い場所でもワークスペースを確保できます。Apple純正の「Magic Keyboard」や「Magic Trackpad」によってMacのような操作感でアプリを使ったり、さらにはMacのディスプレイそのものを拡張することだってできるようになるのだとか。
私の場合では、ブラウザを開きながらの資料作成や、大量の写真からベストショットのセレクト、動画の編集作業にうってつけだと感じました。また、現実空間から離れて作業できるので集中力も上がりそうです。 その意味では、一人で作業に集中したい人や広い作業領域が欲しい人には、「Apple Vision Pro」が最良の選択肢になるかもしれません。