約60万円の「Apple Vision Pro」は“安い”のかも知れない
Apple史上初の空間コンピュータ「Apple Vision Pro」。発売から2カ月近くが経ち、気になっている方も多いはず。ここでは、その実機を試して“安い”と感じた編集部員のレポートをお届けします! モテる大人の〝E〟モン
Apple初の空間コンピュータ
iPhoneはもちろんiPadにApple Watch。今や多くの人が当たり前のように使っています。でも、発売当初はネガティブな意見があったのをご存じでしょうか? 「iPhoneは電話として不便。1週間で飽きる」 「iPadは中途半端。ラップトップPCに劣る」 「充電が必要なApple Watchは時計ではない」 等々。 ですが、発売されて5年、10年が経ち、今や唯一無二の存在なのは周知のとおり。振り返ってみればネガティブな意見はいずれも的外れだったと言えるでしょう。
で、そんなAppleが満を持してリリースしたのが「Apple Vision Pro」。Apple初のヘッドセット型デバイスです。果たしてこの新デバイスはこれまで通り世界のスタンダードとなっていくのか、あるいは“約60万円”という価格に見合った製品なのか、気になっている方もきっと多いはず。 今回は、実際に試してみた編集部員がその“真価”をレポートしていきます!
「Apple Vision Pro」は何がすごい?
「Apple Vision Pro」はその見た目からVRヘッドセットと捉えられますが、Appleは“空間コンピュータ”と定義しています。というのもコレ、今までのVRヘッドセット以上の機能が満載なんです。まずは実際に私が使って感じた“すごさ”を3つ紹介しましょう。
◼︎ Point 1/現実空間を超リアルタイムで再現
最初に驚いたのは「映像の精密さ」です。装着した瞬間、現実世界と区別がつかないレベルで自分の周囲がリアルタイムに映し出されます。実際にはディスプレイに映された映像を見ているのですが、その再現度はまさに“現実そのもの”。まるで裸眼のような自然さで仮想空間に没入できます。 さらには首を振っても映像が滑らかで遅延がなく、いわゆる“VR酔い”をしません。私自身、これまでVRデバイスを数多く試してきましたが「Apple Vision Pro」はその中でも群を抜いたリアル感。一度装着したら現実世界と仮想空間の垣根が一気になくなっていくのを体感できます。