のどの不調は「体から発せられた悲鳴」 乱れた自律神経の整え方
寝ながらできる! 自律神経系の疲労の取り方
そんな体から出るSOSのサインを受け取ったら、寝ながらできる自律神経の調整法を試してみましょう。のどに違和感がある場合、やはり、のどの近くから動きをよくするアプローチが有効です。今回でいえば、背中から首です。特に俯くような姿勢は、梅核気の症状を悪化させます。 物理的に動きを持たせたいので、ちょうど肩甲骨のすぐ下あたりに、丸めたバスタオルを挟み、仰向けになります。仰向けになったとき、みぞおちの高さの肋骨が伸びる感覚があればOKです。挟み込むのは、バスタオルでも枕でも、ストレッチポールでも構いません。だらっとして、仰向けになれるものを選びましょう。 そのまま手をばんざいして、「うぅーん」といいながら背伸びしてみましょう。すると体幹部全体のインナーマッスルが刺激され、自律神経系への負担も軽減し、疲労回復に役立ちます。 気分の落ち込みだけでなく、こうした体に表れる症状にも効果が期待できます。そのまま睡眠に入ることができれば、睡眠の質もよくなりますから、1日の終わりに、自分の体を感じ、労ねぎらう機会をつくりましょう。
大沼竜也(鍼灸師)