のどの不調は「体から発せられた悲鳴」 乱れた自律神経の整え方
体の苦しい部位の反対側を伸ばす
これは日中体を起こしているときに、やってほしいセルフケアです。意識すべき点は、苦しいポイントの反対側を伸ばすこと。首の後ろならあご下や首の前側、背中ならそれぞれの高さの胸です。 構造上固くなりやすいのは、「首の下半分(喉元)」から「胸骨の上端から下端(みぞおち)」の部分。ここだけを、背中側に反るようにして伸ばしてあげます。ただ反ればいいわけではなく、ミチミチ、ビーンとストレッチされる感覚を味わってみてください。 重力を利用し、普段どれだけ自分の胸が縮んでいるのかを感じれるはずです。ここでお腹が伸びる感じになると、腰への負担が大きく危ないので控えます(腰が反らないように腹筋がぴーんと伸びるようにできるなら大丈夫)。 なれてくると、脳と胸の感覚がリンクして、普段から姿勢が変わっていきます。姿勢が変われば性格が変わり、習慣が変わり、人生が変わる。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、体を変えるということは、長い目で見たときにそのくらいのインパクトがあるのです。
のどの不調は自律神経のバランスの崩れ
のどにイガイガした違和感があり、生唾を飲み込んでしまう。のどに何かが引っかかっているようで、呼吸がしづらい。 実はこれ、自律神経失調症の典型的な症状で、東洋医学では「梅核気(ばいかくき)」といいます。西洋的な観点からいえば、食道や気管も自律神経が支配しているため、自律神経のバランスが崩れ、気管が必要以上に固くなり、調整がうまくできずに起きると考えられます。 こうした症状が出たら、まずは直近のストレス状態を振り返りましょう。思い当たる負担があるならば、今一度休息を取り、原因となるものへの向き合い方を変えるなど、対応が必要です。 一方で、問題は思い当たることがない場合です。これは、自分に降りかかるストレスに対して「気づけていない」可能性が高いということ。 何かしらの症状が出たとき、それは「体から発せられた悲鳴」と捉えられます。自分で認識できていなかった負担が限界に達し、「もうそろそろきついよー」と体があなたに伝えるために、症状が出ているのです。 疲労に気づくタイミングは、個々人の身体感覚に左右され、それがイコール「身体性の高さ」といえます。忙しければなかなか、自分の感覚は二の次にしてしまうもの。 ただ、気がついているにもかかわらず、見て見ぬふりをして、気合いで乗り切ってしまうと、後々さらに大きな問題に発展することだってあり得ます。