兵庫県・斎藤知事の告発文書や陳述書などを公開 兵庫県議会・百条委員会会合で
元兵庫県西播磨県民局長の男性が作成した斎藤元彦・兵庫県知事の疑惑を告発する文書をめぐり、県議会が設置した調査特別委員会(百条委員会)の第3回会合が19日午後、開かれた。 【動画】兵庫県・斎藤知事が定例会見 “パワハラ疑惑”で元幹部職員が音声データなど残す(2024年7月16日)
会合の冒頭、委員らは、当会合に証人として出席する予定だったが、7月7日に死亡した男性を悼み、黙祷を捧げた。その後、男性の告発文書について、調査の根幹をなす資料であり公開する必要があるとの理由から、公開を決定。人名などの個人情報にマスキングをした上で、報道陣らに文書を配布した。
あわせて、男性が当会合に向けて用意した陳述書などの資料や音声データを、資料として採用して審議の対象とすることを決定。こちらも、広く一般公開して欲しいとの遺族の意向を受けて、個人情報をマスキングした文書を報道陣らに公開した。
告発文書は、職員へのパワーハラスメントなど7項目の疑惑の告発がA4用紙3枚強にわたって記されている。陳述書は、7項目それぞれについてQ&A形式で詳細に説明する内容。音声データについては、斎藤知事が西播磨地域関連の会合で、地元産ワインについて「まだ私は飲んでいないのでぜひまた、この間はイチゴ、ジャム、塩はあれですけど、また折を見てよろしくお願いします」などと語る言葉を書き起こして配布した。
この他、今後のスケジュール案についても了承した。8月2日の協議を経て、同月下旬の会合から証人尋問を開始。11~12月ごろに調査報告書を取りまとめる予定となっている。 (取材・文:具志堅浩二)