【MLB】ホワイトソックスの有望株ドリュー・ソープがメジャー昇格へ ソトとシースのトレード相手
日本時間6月10日、ホワイトソックスの有望株ドリュー・ソープのメジャー昇格が決まったことが明らかになった。米公式サイト「MLB.com」のプロスペクト・ランキングで全体54位・球団3位にランクインしているソープは日本時間6月12日に敵地T-モバイル・パークで行われるマリナーズ戦で先発投手としてメジャーデビューを飾る予定になっている。現在23歳のソープはプロデビューした昨季、マイナーA+級とAA級で23試合に先発して14勝2敗、防御率2.52、182奪三振の好成績をマーク。マイナー公式が選ぶ年間最優秀投手プロスペクトに選出された。 ソープは2022年ドラフト2巡目(全体61位)指名でヤンキースに入団。同年はマイナーでプレーせず、翌2023年にプロデビューを飾っていきなり大活躍を見せた。昨年12月にはフアン・ソト、トレント・グリシャムとのトレードでマイケル・キング、カイル・ヒガシオカ、ランディ・バスケス、ジョニー・ブリトーとともにパドレスへ移籍。パドレスの将来を担う存在になるのかと思いきや、今年3月にはディラン・シースとのトレードでハイロ・イリアルテ、サミュエル・ザバラ、スティーブン・ウィルソンとともにホワイトソックスへ移籍することになった。 今季はホワイトソックス傘下のマイナーAA級でプレーしており、ここまで11試合に登板して60イニングを投げ、7勝1敗、防御率1.35、56奪三振の好成績をマーク。直近の3登板はいずれも6イニング以上を投げて被安打3以下、失点1以下に抑えた。飛びぬけて球が速いわけではなく、制球力とチェンジアップを武器とするタイプだが、今年4月には米公式サイト「MLB.com」のインタビューに対し「それほど球が速くない選手のピッチングを参考にしている。ザック・ギャレンとかね。あと、全然タイプは違うけれど、子供のころからマックス・シャーザーのピッチングをよく見ていた」と話している。 ホワイトソックスのペドロ・グリフォル監督は「彼の直近の登板を数試合見たよ。彼はストライクを投げることができ、競争心もある。特にチェンジアップが素晴らしくて、投球術も心得ている。メジャーリーガーのようなパフォーマンスを見せているから、メジャーの舞台で見るのが楽しみだね」とコメント。「AA級から飛び級で昇格するのはそれほど大きな問題にはならないと思う。彼がメジャー昇格に必要な条件をクリアしているから昇格させるんだ」と有望株右腕への期待を口にした。