「日本人は目を見て話さない」全米No1特待生を育てたシングルマザーが語る、留学時に子どもに「教えておいてよかったこと」
プレゼンの練習は、スキルだけでなく自信も育てる
最も驚いたのが、どの家庭もこの発表会のために、親子で事前の準備をしっかり行っていたことです。話す内容と順番を決め、資料を作り、何度も練習してから本番に臨んでいたのです。 もちろん最初はうまく発表できない子もいましたが、回を重ねるごとに全員のプレゼン力が上がっているのは明らかでした。 わが家でも、親子一緒に何度も「Show&Tell」の練習をしました。その結果目に見えてスキルが上がりましたし、慣れてくると、自慢したい気持ちを受け入れてもらえる喜びを感じるので、自己肯定感も上がりました。そして、次はもっと伝わる発表にしようという意欲も向上していきました。 アメリカでは、「人前でうまく自分の気持ちを伝えられるようになる」「自己主張できるようになる」という明確な目的のもと、日常的にさまざまな機会が用意されています。そして、まわりの大人たちが少しずつ自信をつけていけるようなサポートをしているので、どんな性格の子どもでも徐々に場慣れして、自然とプレゼン力が身につくのです。
「Show & Tell」は家庭でもできる
ここで紹介した「Show&Tell」はご家庭でもできます。ぜひ、祖父母や親せき、お友だちなどに向けて自分の好きな物事をプレゼンさせてみましょう。テーマはなんでもかまいません。 なお、ご自宅で「Show&Tell」を行うときは、親のリアクションが重要です。次の3つのポイントを押さえながら聞くと、子どもも話しやすくなるでしょう。 【1】子どもの好きなことに興味を持っているかのように聞く 「はじめて見たよ。何がきっかけでそれをはじめたの?」 「すごいことやっているね。これの面白いところってどこ?」 【2】話が広がるように聞く 「素晴らしいね。そこから今後どうしようと思っているの?」 「その後どうなったの?」 【3】自慢できそうなポイントを聞く 「とても楽しそうだけど難しくないの?」 「どういうふうに頑張ったらそうなれるの?」 特に、頑張っているポイントや目標を聞いてあげると、好きな物事に対する情熱や計画を夢中になって話してくれるようになります。