夏のごちそう「パーコー油そば」!うまみ&栄養…疲れた体にパーフェクトな一皿【松田美智子の体よろこぶ夏の麺#4】
厳暑つづく今夏、食事もあっさりとしたものになりがちです。ただ、体力キープのためにも、食事でたんぱく質はじめ栄養素をしっかりと補給しておきたいもの。そこで、具材の絶妙な組み合わせとシンプルなレシピが人気の料理研究家・松田美智子さんに、夏バテや夏冷えに負けない、栄養満点、家族みんなで楽しめる「夏麺」レシピを考案していただきました。 【写真14枚】「パーコー油そば」の作り方を写真で見る。ジューシーな豚ロース肉の揚げ焼きと、たっぷりきゅうり&もやしがおいしい夏麺! 「ツルツルと食べやすく、どんな食材とも風味よくなじんで手軽に“ごちそう”にできるのが麺のよいところ。その分、”下ごしらえ”までもいかないほんの”一手”を加えて、目にも口にも“おいしい!”を演出したいものです。今回は、豚ロース肉を生麹でマリネし、揚げ焼きにしたパーコー(パイクー/排骨)が主役のスタミナ麺をご紹介します。生麹でうまみを引き出したジューシーな豚ロース肉とたっぷりのきゅうりともやし、そして香菜の芳香が夏疲れを吹き飛ばしてくれるはず!」(松田さん)
豚肉は疲労回復に欠かせないビタミンB1の宝庫!
「パーコー(排骨)」とは、豚のロース肉をたれに漬け、片栗粉などをまぶして揚げた料理のこと。これをラーメンにのせたのが「パーコー麺」で、台湾のソウルフードとして知られています。 「豚肉はたんぱく質とビタミン類の宝庫。なかでも肩ロース肉は、炭水化物を効率よくエネルギーに変えてくれ、疲労回復に欠かせないビタミンB1が豊富に含まれています。また、脂肪を燃焼しやすくするカルニチンも多く含まれているので、暑さで栄養が不足気味になる夏こそ、積極的にメニューに取り入れたい食材です。 今回は事前にマリネした豚肉を、揚げずに、ちょっと多めの油で焼きましたが、もちろん、唐揚げにしてもおいしいですよ。ぜひ、熱々を上がってくださいね」(以下「」内、松田さん)
「パーコー油そば」の作り方
【材料】2人分 中華麺・・・2玉 ごま油・・・大さじ1と1/2 豚ロース肉・・・1.5cm厚さのものを2枚 もやし・・・1/2袋 きゅうり・・・1本 香菜・・・1束(根はスープに使う) 【マリネの材料】 生麹・・・大さじ1 酒・・・大さじ2 塩・・・小さじ1/2 【揚げ焼き用の衣】 薄力粉・・・大さじ1 片栗粉・・・大さじ2 揚げ油(あれば米油)・・・大さじ3 【スープ】 にんにく(せんぎり)・・・大さじ1 ねぎ・・・10cm長さに切ってみじん切り 鷹の爪(ぬるま湯で戻してみじん切り)・・・小さじ1/2 香菜の根・・・みじん切り ごま油・・・大さじ1 酒・・・大さじ1 めんつゆ(ストレート)・・・1/2カップ しょうゆ・・・大さじ1 白こしょう・・・少量