ヒズボラの最高指導者を殺害 イスラエルがベイルートを爆撃
ベイルート、レバノン、9月30日 (AP) ― イスラエルは9月27日、中東レバノンの首都ベイルートの人口密集地域にある高層アパート群を爆撃し、イランの支援を受けるイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの最高司令官を殺害したと発表した。 ヒズボラは28日、同組織の司令部に対する空爆で、最高指導者ハッサン・ナスララ師が死亡したことを確認した。 27日の空爆は、首都南部のシーア派イスラム教徒が多いダーヒエ地区の高層アパートの地下にあるヒズボラ司令部を狙ったもので、同勢力のアリ・カルキ南部戦線司令官ほか複数の司令官も死亡した。 この空爆で6棟の高層アパートが灰塵と化し、91人が負傷した。 イスラエルとユダヤ人を標的にした数々の攻撃を指揮したとされるナスララ師は、数十年もの間、イスラエルの殺害リストに載っており、同師の殺害は、ここ数年のイスラエルによる標的殺害のなかでも最大かつ最も重大なものであり、中東での戦争をさらにエスカレートさせる可能性がある。 レバノンでは先週だけで、イスラエルの空爆で700人以上が死亡した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)