【個別株を選ぶ前に!】プロが必ずチェックする20の情報とその見方
株式投資において、個別株を購入する際には、企業の財務状況や業績を正確に評価することが成功の鍵となります。しかし、企業が公表する数多くの財務データの中から、どの数字に注目すべきか、またそれらをどのように解釈すべきかは、投資家にとって難しい課題です。本稿では、投資家が企業分析を行う際に注目すべき主要な数字と、その見方・活用方法について詳しく解説します。 【図表】社会保険の扶養内と扶養外で同じ手取りにするには年収はいくら違う? 数字をすべて完璧に理解する必要はありません。まずは、売上や利益が増加しているか、PERやPBRが適正範囲にあるかだけでも十分な判断材料になります。配当利回り狙いであれば配当利回りも忘れずに。 慣れてきたらそれ以外の指標もチェックするようにしてみましょう。 1つの指標だけで判断せず、複数の数字を見て総合的に評価しましょう。加えて配当重視なのか、成長重視なのかによって見るべき指標が変わります。これらを意識することで、初心者でも効率的に企業を分析し、良い投資判断ができるようになります。
# 1.売上高(Revenue)
売上高は、企業の事業活動によって得られた総収入を示す基本的な指標です。売上高の増加は、市場シェアの拡大や需要の高まりを反映しており、企業の成長性を示す重要な要素です。人間でいうと身体が大きくなっていくというイメージでしょうか。特にグロース市場では売り上げ成長が重要ですし、売上高が連続して増加している企業は、安定した顧客基盤や新規市場への進出など、積極的なビジネス展開を行っている可能性があります。
# 2.営業利益と営業利益率、経常利益
営業利益は、売上高から売上原価や販売費、一般管理費などの営業活動に直接関連する費用を差し引いたものです。これは、企業の本業による利益を示すため、経営の効率性を評価する上で重要です。営業利益率[売上高営業利益率(%)= (営業利益 ÷ 売上高) × 100]を分析することで、売上に対する利益の割合を把握できます。この比率が高いほど、コスト管理が優れており、収益性が高いことを意味します。 経常利益[=営業利益+(営業外収益-営業外費用)]は企業が事業を行って得た利益のことを指します。本業における利益のみならず運用利益などのその他の損益も含んだ数字を指し、どのくらい稼げるかを示すものです。営業利益進捗率にもぜひ注目していただけると投資の参考になるのではないかと思います。