コンテンツ+ECで売上を伸ばす「メディアEC」とは? メリット+成功事例を解説
なぜメディアECが重要なのか
なぜ、コンテンツを発信するECサイトが増えてきているのでしょうか。 ■ 自社を選んでもらうために、競合サイトとの差別化が必要に 2022年の国内における物販系分野のBtoC-EC市場規模は、2021年の13兆2865億円から7132億円増加し、13兆9997億円となり、EC化率も9.13%と年々増加しています。(参考:経済産業省『令和4年度 電子商取引に関する市場調査 報告書』) ECプラットフォームも増加・多様化傾向にあり、個人間取引を手軽にできるプラットフォームの利用者も多く、Webでモノを売るハードルが下がっています。 ECサイトが増えるということは、消費者が購入する店の選択肢が広がったということでもあり、自分たちのECサイトを見つけてもらうこと、そして「このお店で買いたい」と選んでもらうことの難易度が上がってきていると言えます。 そこで購入者に選んでもらえるような、他店との差別化を図る自社独自のコンテンツを持つことがより重要になってきました。 ■ 集客手段としてのコンテンツ活用 商品ページ以外に独自コンテンツをメディアECとして展開することは、集客の手段としても効果を発揮します。 たとえば、ショップ独自の有益な記事コンテンツは、内容によっては検索エンジンからの検索流入を増やすなどSEO施策としても効果を発揮するケースがあります。 また、コンテンツの見せ方や発信方法を変え、メルマガ、SNS、動画プラットフォームなどに横展開し情報を発信することで、認知拡大やさまざまなチャネルからの流入も見込めます。 集客手段が増えることは売上アップにおいて非常に重要であり、集客を目的にメディアECに取り組んでいるショップも多いでしょう。 ■ ファン、リピーターの獲得 商品の開発秘話、ショップスタッフの思い、ブランドの歴史紹介といったストーリーコンテンツは、そのショップだけの独自コンテンツになります。 独自コンテンツを通して、購入者はただの消費者ではなくブランドや商品のファンになり、結果として顧客ロイヤルティの向上、長期的な顧客関係の構築、最終的には持続可能なビジネスの成長へとつながるのです。 ECサイトでは、新規顧客を獲得するよりリピーターの購入を増やす方が集客コストが少なく済むケースが多いため、コンテンツを通じて自社の魅力を伝えファンになってもらうことは、ECサイトの売り上げを伸ばすために非常に重要な施策と言えます。