球界大御所が大敗の伝統TG戦を“捨てゲーム“にした矢野采配に喝!「最後まで戦う姿勢を見せないのはファンに失礼だ」
巨人OBで、1980年代には阪神から監督要請を受け、阪神の臨時コーチを務めた”縁”もある“球界大御所“の広岡氏も、その矢野采配にあきれ、怒りをあらわにした。 「アホらしくて途中で試合を見るのを止めたが、13連戦の途中であっても、サンズ、ボーア、梅野らの主力を6回で下げるような采配はファンを無視している。新型コロナで球場に来ることのできるファンが限られ、多くのファンはテレビの前で応援しているのだ。致命的なゲーム差があるといえ、首位巨人との絶対に負けられない試合で監督がゲームを途中で捨ててどうするのだ。最後まで戦う姿勢を見せなければ、ファンに失礼。プロとして絶対にやってはならない采配だ」 さらに広岡氏は、こう続けた。 「13連戦であろうと外国人の2人は休みたいとは思っていないだろう。全試合に出る前提で高い給料で契約している。インセンティブもあるだろう。また今村に8回まで投げさせ巨人に中継ぎを使わせなかった。11点差をどんどんつめていけば、巨人も中継ぎを使わざるをえなくなるが、結果的に巨人の戦力も休ませることになったのだ。長いペナントレースで先を見るマネジメントは必要。捨てゲームも作らねばならない。だが、やっていい試合と悪い試合がある。もうシーズンは折り返しを過ぎている。まして首位巨人との直接対決なのだ」 巨人は今村が8回まで投げて9回は沼田。阪神戦を2試合残して中継ぎを休養させることに成功したのである。先を見据えた“捨てゲーム”は長いペナントレースを考えると必要ではある。 昨年の4月18日に神宮球場で行われたヤクルト対阪神戦で、ヤクルトの小川監督が2-10と大差をつけられた4回に山田哲、バレンティン、青木の主力3人をベンチに下げる“捨てゲーム“を作って物議をかもしたことがある。だが、広岡氏が指摘するようにそれを「やっていい試合」と「悪い試合」、「やっていい状況」と「悪い状況」がある。