やっぱりあった!新庄剛志氏にBCリーグ新潟アルビレックスが獲得オファー
新潟アルビレックスは、本来サッカーで知られるが、同じ母体が2006年に野球チームを創設した。過去に2度リーグ制覇をしているBCリーグの強豪で2012年には現ヤクルト監督の高津臣吾氏がプレーイングマネージャーとしてユニホームを着て話題になった。地域の子供たちへの指導など野球の底辺拡大にも力を入れており、子供たちへの野球指導を続けている新庄氏の理念にも合致する。 NPBのスター選手の独立リーグへの参加は過去にもあり、その都度、観客動員を増やしてリーグを活気づけた。独立リーグをステップにNPB復帰を目指すひたむきな姿はファンの共感を呼んだ。今季限りで引退した阪神の藤川球児氏もメジャーから凱旋する際にダイレクトに阪神に戻るのではなく、故郷の四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスでプレーした後に阪神に復帰した。巨人を戦力外になった村田修一もBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスでプレーし6月末の途中移籍期限までNPBのオファーを待った。栃木ゴールデンブレーブスは、その後もNPB復帰を目指す大物を受け入れ、ロッテ、メジャー、阪神で活躍した西岡剛が2シーズンプレー。今季はメジャーでもプレーした元ソフトバンクの川崎宗則が加わり2人で二遊間を組み話題を呼んだ。新庄がもし新潟に加われば、これまで以上のインパクトを独立リーグに与えることは間違いない。 村田、西岡らはNPB復帰を果たせなかった、だが、現段階で48歳の新庄氏の獲得に二の足を踏んだNPBの12球団も、シーズンが進みチームにケガ人が出るケースや、優勝、あるいはCS出場を狙うための緊急戦力補強が必要になるケースなどで状況が変化する可能性もあるのかもしれない。 BCリーグという“もうひとつのプロ野球”を新庄氏が、たった一人の力でどこまで動かすことができるのか、を見てみたい気はするが、元々、新庄氏に独立リーグは視野にないのか、ここまで独立リーグでのプレーの可能性については言及していない。 20日に更新したインスタでは「ユニフォームに袖を通す事は出来なかったが、次なる目標は決まっている。可能性は今回より低いかもしれないが挑戦したる!来年も僕から目を離すなよ」と宣言した。 その後のインスタライブでは、すでにプロ野球への挑戦は過去のもので気持ちは切り替わっており、その次なる目標はサプライズ的なものとなり「(目標達成の可能性は)1%以下かな。0.001%可能性を求めてやっていこうと思う。来年、再来年の期間に何かを起こす。楽しみにして欲しい」とも語っていた。総合格闘技イベントを主催する「RIZIN」からオファーがあったことから格闘技への挑戦なのか、それともまったく違う分野の挑戦なのかも不明だが、どうも向いている方向は野球ではないようにも思える。 それでも21日にテレビ朝日系の「報道ステーション」に出演した際、松岡修造氏のインタビューに対して「最終的には野球が好き。こんなにも好きだったのか、という気持ちにさせてくれた」とも答えていた。野球への情熱を失っていないことは確か。 律儀に筋を通す新庄は「RIZIN」に対しても「大晦日はゆっくりしたい」と返事を返した。新潟アルビレックスは一縷の望みを残して返答を待っている。