【バドミントン佐賀インターハイ2024】埼玉栄が激戦を制して6年ぶりの戴冠!<男子団体>
バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、佐賀県の佐賀市と吉野ヶ里町で開幕。競技2日目の8月1日は、男女ともに団体戦の準々決勝から決勝までが実施された。ここでは、埼玉栄が優勝した男子のダイジェストをお伝えする。 【佐賀インターハイ2024】男子団体戦結果<全試合終了> 【男子ダイジェスト】 この日の初戦となった準々決勝の結果、ふたば未来学園(福島)と高岡第一(富山)、埼玉栄(埼玉)、東大阪大柏原(大阪)の4校が準決勝進出を決めた。 そして準決勝では、ふたば未来学園と高岡第一が激突。この試合、ふたば未来は第1ダブルスの松川健大/中静悠斗がストレート勝ちしたものの、第2ダブルスでは藤吉珠李/川野寿真が、高岡第一の米颯斗/中谷勇仁にファイナルゲーム16本で黒星を喫してしまう。これで1-1となったふたば未来だったが、第1シングルスで江見友希が、第2シングルスで川野がストレート勝ちして3-1。春夏連覇へ、あと一歩と近づいた。 準決勝もう1試合は、埼玉栄vs東大阪大柏原。この試合で主導権を握ったのは、埼玉栄だった。埼玉栄は、有江琥珀/澤田修志と三浦大地/稲川蓮二郎の強力なダブルス2本が、ともに白星を獲得して流れを引き寄せることに成功。埼玉栄は第1シングルスの髙野日向こそ西尾寿輝に競り負けたものの、最後は石井叶夢が東大阪大柏原の中塚悠太にストレート勝ち。埼玉栄が夏の頂点まで、あと1つとした。 ふたば未来学園の春夏連覇か、埼玉栄の6年ぶりの優勝か。注目の決勝は、3面展開で行なわれた。先制したのは埼玉栄だ。第2ダブルスの有江/澤田が17本、12本で藤吉/山城政人に完勝すると、直後に第1シングルスの髙野も江見にストレート勝ち。これで流れが一気に傾くかに思われたものの、ふたば未来もここから反撃する。松川/中静が三浦/稲川とのエースダブルス対決に勝利して1-2。その後、同時にスタートした第2、第3シングルスでは、先に第3シングルスの川野が澤田を10本、11本に抑えて、ふたば未来が2-2に追いついた。 しかし、ふたば未来の追撃はここまで。進行中だった第2シングルスでは、埼玉栄の2年生・石井が松川に対して第1ゲームを16本で奪うと、疲れから思うように体の動かない松川に対して丁寧にラリーを組み立て、第2ゲームは18本。6年ぶりの夏制覇に、埼玉栄の選手たちが歓喜の声をあげた。 【優勝コメント】 大屋貴司 監督 「選抜では優勝する機会がありましたが、夏のインターハイはなかなか勝ちきれなくて、ずいぶん長く感じたというか。(ふたば未来には)選抜で完敗だったので、正直いって、どうやったら優勝できるのかっていうのは、本当に苦しみながら、わからないまま、みんなで走り続けてきました。やるだけのことはやって臨めたこと、あきらめず最後までみんなで戦えたことが勝因なのかなと思います。7人全員を褒めてあげたいです」 三浦大地 主将 「去年は先輩が強かったけど、それでもインターハイは優勝できず、自分たちどうなんだろうって不安はすごくありました。でも、本当に(部員)23人全員が頑張ってやってきた。23人で勝ち取った優勝なんじゃないかと思います。OBをはじめ、保護者の方やトレーナーさんなど、たくさんの人にも支えてもらいました。本当に感謝していますし、優勝して恩返しができたかなと思います」 優勝:埼玉栄(埼玉) 準優勝:ふたば未来学園(福島) 3位:高岡第一(富山) 3位:東大阪大柏原(大阪) 【結果】8月1日 ■準々決勝 ふたば未来学園(福島) 3-0 日章学園(宮崎) 高岡第一(富山) 3-0 新田(愛媛) 埼玉栄(埼玉) 3-0 福井工大附福井(福井) 東大阪大柏原(大阪) 3-2 青森山田(青森) ■準決勝 ふたば未来学園 3-1 高岡第一 松川健大/中静悠斗②〔21-6、21-14〕0●佐藤佑羽/山本大翔 藤吉珠李/川野寿真●1〔21-17、18-21、16-21〕②米颯斗/中谷勇仁 江見友希②〔21-12、21-10〕0●棟居樟 川野寿真②〔21-8、21-13〕0●佐藤佑羽 埼玉栄 3-1 東大阪大柏原 有江琥珀/澤田修志②〔18-21、21-12、21-9〕1●岩井陽一朗/杉山流星 三浦大地/稲川蓮二郎②〔21-15、21-4〕0●大山一樹/中西來樹 髙野日向●1〔9-21、21-17、21-23〕②西尾寿輝 石井叶夢②〔21-19、22-20〕0●中塚悠太 ■決勝 埼玉栄 3-2 ふたば未来学園 三浦大地/稲川蓮二郎0●〔22-24、19-21〕②松川健大/中静悠斗 有江琥珀/澤田修志②〔21-17、21-12〕0●藤吉珠李/山城政人 髙野日向②〔21-15、21-17〕0●江見友希 石井叶夢②〔21-16、21-18〕0●松川健大 澤田修志●0〔10-21、11-21〕②川野寿真
取材・文/吉井信行 写真/筒井剛史