「特技の欄に書くことがない」10代の相談 “テレビでは100%使ってもらえない”特技があるこもり校長のアドバイスとは
――特技を「#(ハッシュタグ)」だと考えてみる
リスナー:でも……僕は、本当に何もできないんです。 COCO教頭:ペン回しとかでもいいんだよ? リスナー:ペン回しすらも……(笑)。 こもり校長:いや、わかるよ! 俺も特技を聞かれると困るし、自分って何もできないと思っているタイプだから、その悩みに共感するところはあるよ。 リスナー:よかった……! だから僕は、「特技がないことが特技」と言っちゃっています。 こもり校長:うんうん……「特技って何だろうな?」と考えたときに、俺は「#(ハッシュタグ)」だと思っているわけ。特技って、要は話題になるもの、目を引くものだったりするじゃん? リスナー:はい。 こもり校長:例えば写真の投稿でも、見ただけではわからなくても、「#○○」と書いてあったら「そういう写真なんだ」って理解できたりするじゃない。だから、自分を表現すること(「#○○」)を特技にしたらいいんじゃないかな。 リスナー:なるほど。 こもり校長:だから、話せることなら特技にしてもいいんじゃないかな。(校長の場合は)テレビのアンケートで“特技をやってください”というときには、そういうのがないから、「僕は、すごくコーヒーが好きなんです。器具を用意してもらえれば、誰よりも上手くコーヒーを淹れることができます」と自信をもって言うわけ。 リスナー:ああ~! こもり校長:だけど、テレビでは100%使ってもらえないわけよ。そんな長尺はとれないし、器具も用意できないし……そうやってその話はなくなるんだけど。これが俺を表現する「#」じゃない? 「小森隼 #コーヒーをうまく淹れられる」という。 リスナー:おお~……! こもり校長:こういうのでいいんじゃないかな。俺は、みんなには引っかからないんだけど、自分を表現するもので、自信を持っているものを書く、ということは意識してる。 リスナー:なるほど! こもり校長:自分に「#」を付けるなら、何だと思う? リスナー:「#人よりちょっとだけ体がやわらかい」。 こもり校長:いいじゃん! COCO教頭:めちゃめちゃいい特技あるじゃん! こもり校長:それでいいよ! 自己紹介でそれを言われたら、ちょっと気になるよ! COCO教頭:「見せて!」ってなるよ。 リスナー:よかった~(笑)。 こもり校長:特技って考えようだよね。2つ目の「#」も見つかるかもしれないね! その感じで、書いていくといいんじゃないかな。 リスナー:はい! 初めて自分の特技を「いいね!」って言ってもらって、すごく嬉しいです。一気に自信がつきました。 COCO教頭:嬉しい~……! こもり校長:あと1ヵ月で新学期だけど、それまでに自分の「#」をもっと探してみてね! リスナー:はい! ありがとうございました! ◇ この日の放送では…… ・「最近、仲がよかった子に避けられるようになりました。卒業までに仲直りしたいです」という中3 ・「最近、部活のバスケが楽しいです。でも、今年度で顧問もコーチもいなくなるので、寄せ書きをして渡します」という中2 ・「最近の悩みは、アルバイトを掛け持ちするかどうです。短期希望なのですが、田舎だから長期募集しか見つかりません」という高3 と電話をつなぎました。