〔東京外為〕ドル、154円台後半=米金利上昇で水準切り上げ(13日午前9時)
13日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇を受け、1ドル=154円台後半に水準を切り上げた。午前9時現在、154円66~67銭と前日(午後5時、153円81~82銭)比85銭のドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間で買われた流れを引き継ぎ、154円20銭近辺まで上昇した。米国時間は、トランプトレードの再開で上昇した米長期金利を眺め、中盤には154円90銭近辺まで上伸。主要通貨に対してドルが全面高となり、7月30日以来、約3カ月ぶりの高値を付けた。終盤は、直近高値の154円70銭台が意識されたほか、「155円近辺では日本政府・日銀による介入警戒感が浮上する」(大手証券)とされ、154円50銭台まで弱含んだ。東京早朝は、154円40~60銭台で推移している。 東京市場は、米国時間の流れを引き継ぎ、強地合いを維持しそうだ。ただ、米消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控え、上値追いには慎重となり、154円台半ばから後半のレンジ相場が見込まれる。 米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が「インフレが上振れすれば、利下げ停止の可能性がある」などと述べたことを踏まえ、米CPIの結果に注目が集まっている。市場からは、「米CPIが市場予想の通り横ばいなら12月利下げの確度が高まるが、想定外の上昇となれば利下げを見送る公算が大きい」(同)との声が聞かれた。 ユーロは、対円で上昇、対ドルで下落。午前9時現在、1ユーロ=164円20~22銭(前日午後5時、163円51~53銭)、対ドルでは1.0616~0616ドル(同1.0630~0630ドル)。