日本酒や焼酎など「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産 三重の老舗蔵元からも喜びの声
日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に(三重テレビ放送)
日本酒や焼酎など、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されることになり、三重県内の関係者からも喜びの声が聞かれました。 ユネスコの政府委員会は5日、日本が提案した日本酒や焼酎、泡盛といった「伝統的酒造り」について審議し、全会一致で無形文化遺産への登録を決めました。 四日市市にある創業178年の老舗蔵元、宮﨑本店の宮﨑由太社長は「麹菌を使って造るのは日本酒や焼酎だけ。世界に認められたのは光栄」と話していました。 国税庁の統計によりますと1975年以降、日本酒の売れ行きは低迷し、さらにコロナ禍で厳しい状況にもなりました。宮﨑本店では海外にも商品を輸出していますが、全体の1%にも満たないということで、文化遺産登録を受け、さらなる販路拡大を目指し期待を膨らませます。 宮﨑社長は「造り方や味を守りながら、時代に合わせた別のこともやっていくことが大事。日本酒を好きな人が1人でも増え、多くの国で和食と共に日本酒を楽しんで欲しい」と話していました。