熾烈なJ残留争い…キーマンは?どこが生き残る?
例年以上に熾烈を極めている今シーズンのJ1残留争いが、今日3日に行われる第34節を皮切りに、いよいよラスト5試合のクライマックスへ突入する。 17位以下の4チームが自動的にJ2へ降格する過酷なレギュレーションのなかで、残留圏の15位・清水エスパルスから最下位の横浜FCまでの6チームが、勝ち点わずか7ポイント差にひしめき合い、予断を許さない大混戦が続いている。 2日にオンラインでメディアに対応した清水のキャプテン、日本代表GK権田修一をはじめとする6チームのキーマンたちが抱く思いに今後の対戦カードを踏まえながら、どのチームが天国に、そして地獄に分け隔てられるのかを予測した。
15位清水から最下位横浜FCまで6チームが勝ち点7差内
川崎フロンターレと横浜F・マリノスに絞られて久しい優勝争いは、今節にも前者の2シーズン連続、歴代2位タイとなる通算4度目のJ1制覇が決まる。 上位2強に続いて来シーズンのACL出場権を獲得できる3位争いは、ヴィッセル神戸を勝ち点3ポイント差で名古屋グランパスと浦和レッズが、さらに同2ポイント差で鹿島アントラーズが追随。この4チームに絞られたと言っていい。 一方で残留争いに目を向ければ、優勝やACL出場権争いをはるかに凌駕する、熾烈な大混戦が続いている。残留圏の15位・清水から湘南ベルマーレ、降格圏の徳島ヴォルティス、大分トリニータ、ベガルタ仙台、最下位・横浜FCまでの6チームが勝ち点7ポイント差にひしめき合い、このうち4チームが問答無用でJ2へ降格する。 清水は昨オフに続いて今夏にも積極的な補強を行いながら、2月の開幕から一度も連勝がなく、逆に3度目の連敗を喫した状況で敵地でのFC東京戦に臨む。 ポルティモネンセから期限付き移籍で加入して1年目で、3人が指名されたキャプテンの一人に名を連ねる権田は、サガン鳥栖に所属していた2018シーズンで最後の5試合で3勝2分けと立て直し、14位で残留を勝ち取った経験がある。 「今後の人生がここで変わると腹を括って、犠牲心を持ってサッカーをできるのであれば何も恐れるものはない。逆に来年の契約などが出てくるなかで、変な話、J2へ落ちてもそれほど給料が変わらないとか思う選手が一人でもいれば、腐った林檎じゃないですけど、一気に伝染していく。少なくとも鳥栖のときは、そういう選手はいなかったので」