【光岡 M55】子供の頃に憧れた国産GTを思い出して---開発者が語る
もうひとつはインパネやドアトリム周りにドライカーボンを採用。これにより、「令和の優しい感じの男子から、昭和の銀幕スターみたいな、ピリッとした男前という感じに仕上がった」と述べる。
因みに青木さんが幼いころ、「父親が□ハコスカ□に乗っていた。そのシートがこんなスパルタンなシートだった。当然、クルマはマニュアルでその大きな機械の塊を操っている男の格好良さ、親父格好良いなと思った記憶もある」と当時の思い出を振り返る。
企画立案者の渡部さんが子供の頃に憧れたのは、「初代『セリカ』で、本当にデザインが格好良いと思った」。エクステリアデザインを担当した渡辺さんも、「初代『セリカ』や4代目『スカイライン』(ケンメリ)だった」そうだ。このように、ほぼ時代感を共有しつつ、ぶれずにデザインをまとめていったのが幸いしたのだろう、実際にクルマを見ても違和感のない魅力的なデザインに仕上がっていると感じた。
なお、2026年以降の生産分については、CVTやハイブリッドの導入も検討していくとのことだった。
レスポンス 内田俊一