Uber Eatsの配達員を解雇された水原一平被告に“同情”の声も 前途多難な再出発に米紙は辛辣「状況は悪化し続けている」
大谷翔平(ドジャース)の元専属通訳で、米連邦検察から銀行詐欺罪と虚偽納税申告の罪状で訴追されている水原一平被告は、文字通り窮地にあるようだ。現地時間6月7日には、米ロサンゼルスでスタートしていた「Uber Eats」の配達員の仕事を禁じられたと報じられた。 【実際の写真】NY紙が収めた衝撃現況 水原一平容疑者がラフな格好でウーバーを配達する様子 またも職を追われた。前日に米紙『New York Post』は水原被告が「Uber Eats」の配達員として働く衝撃のスクープを掲載し、その様子は日本でも小さくない話題となった。だが、これにすぐさま動いたのが「Uber Eats」だった。 ロサンゼルスの地元局『NBC4』によれば、同社は訴訟係争中の被告人であることが就業規定に触れているとし、スクープからわずか数時間後に配達員としてのアプリ登録を禁じた。同局の取材に応じた広報担当者ガブリエラ・コンダルコ・ケサダ氏は「ミズハラはUber Eatsの配達員を数年間やっていました。だが、最近の訴訟により、彼はこの先我々の(登録して配達先を探すアプリの)プラットフォームにアクセスできません」と語った。 職を失ったために、生活費を稼ぐ目的もあったのだろう。だが、世間はそう甘くはない。違法なスポーツ賭博で作った借金を返すために大谷を騙して1700万ドル(約26億5000万円)もの大金を不正に盗用した罪は大きい。 この「Uber Eats」を解雇されるというニュースには、スクープを掲載していた『New York Post』も反応。「オオタニの元通訳だった男はまたも仕事を解雇された。スキャンダルの対応に追われるなかで、彼を取り巻く状況は悪化し続けている」と辛辣に伝えた。 もっとも、水原被告には同情の声もある。今回の配達員としての資格剥奪がスクープから短期間での“スピード対応”であったためか、Xでは「詐欺行為したとはいえ少しかわいそうな気持ちします。悪質行為したとはいえ外で生きている以上、何かしら仕事しないといけない」「ウーバーでも働けないとなると、もう大谷にお金返せないのでは?」「アメリカは犯罪者に厳しい」というコメントもあった。 米連邦当局に銀行詐欺罪で訴追された水原被告は、4月12日にロサンゼルスの連邦裁判所に出廷。2万5000ドル(約380万円)で保釈された際に、大谷との接触禁止や、賭博行為やカジノへの立ち入り禁止、ギャンブル依存症を治療するプログラムへの参加などの保釈条件が言い渡され、その中で「就職活動を行い、仕事を続けること」と義務付けられていた。ゆえに保釈条件を満たすために「Uber Eats」で働いていたと見られる。 判決が出るまでの間に新たな“就職先”を見つけなければならない水原被告。彼の犯した罪の大きさを考えれば、もはや自業自得ではあるが、一挙手一投足が警戒もされる中での再出発は前途多難だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]