大人な恋愛には雨が欠かせない!? 「雨」が印象的な韓国ドラマ【後編】
パッとしない天気の日が続く6月。そんなときはロマンチックな雨のシーンが印象的な韓国ドラマを観ながらゆっくり過ごしてみては? すでに観たことがある作品も、そうでない作品も、憂鬱な気持ちを晴らしてくれる胸キュンの作品をご紹介します。前編とあわせてチェックしてみて。
『海街チャチャチャ』(2021)
歯科医として、都会でバリバリ働くユン・へジン(シン・ミナ)は、正義感ゆえに退職を余儀なくされ、海辺の町で開業することに。そこで出会ったのが、町でみんなから頼られている、“万能ニート”のホン班長(キム・ソンホ)。正反対な2人のラブロマンスに加え、田舎町の住民たちとの交流も心温まる物語。 雨に濡れるのが嫌いだったはずのヘジンが、ホン班長に促されるように傘を差さず濡れることに。最初はいやいやながらも、雨の中で海の水を掛け合ってはしゃぐ姿を見ると、彼女のとがっていた心がほぐれていくようで清々しい気持ちに。
『社内お見合い』(2022)
親友に頼まれて、縁談を壊す目的で彼女の代わりにお見合いに臨んだシン・ハリ(キム・セジョン)。実はその相手が、ルックスも仕事ぶりも完璧な、自身が勤める会社のCEOカン・テム(アン・ヒョソプ)だった…というストーリー。 恋人役を演じるにあたり、ハリが提案した2人の出会いが、雨の降るニューヨークで一目惚れしたという設定。黄色い傘とハリのレインコートが映えて、2人の美しさとロマンチックなムードが際立ちました。
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018)
ユン・ジナ(ソン・イェジン)は、親に結婚をせかされるものの彼氏と別れ、会社ではパワハラ・セクハラに辟易。そんななか、親友の弟であり、家族のように過ごしてきたソ・ジュニ(チョン・ヘイン)が海外赴任から帰国。恋愛関係に発展する2人に周囲は大反対し、暗雲が立ち込めてしまう…。 「ヌナ(お姉さん)」と呼びつつも、しっかりと抱き寄せて相合い傘をする男らしさに、視聴者はきゅんとしたはず。OSTに「Something in the Rain」という曲が使われており、雨のシーンが多い本作。その時々の気持ちを信号の色で表現しているような、赤、黄、緑の傘にご注目を。
『卒業』(2024)
国語科のスター講師ソ・ヘジン(チョン・リョウォン)と、かつての教え子イ・ジュノ(ウィ・ハジュン)の大人のラブストーリー。ジュノは、ヘジンの指導で落ちこぼれからソウルの名門大学に入学するまで上り詰め一流企業に就職。ところが、退職し、同じ塾の講師オーディションを受けることから物語が動き出します。 食事を終えて食堂を出ると、雨が降っていることから2人で1本の傘に入ることに。年下男子×赤い傘で思い出すのは、もちろん『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』。どちらの作品も、アン・パンソクが演出を担当しています。さらに、ウィ・ハジュンはヒロインの弟役として出演していたことから、ファンはオマージュに歓喜!
Text:Mari Shibuya